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タイに対する渡航情報(危険情報)の発出
ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部
 (ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)

    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●首都バンコク都
    :「十分注意してください。」(継続)
                                     → 地図

1.概況
(1)2006年9月19日夜、陸海空3軍司令官等による政変が発生しましたが、
  これまでのところ武力衝突などは発生しておらず、21日からは銀行等も
  営業再開し、市民生活も平常に戻りつつあります。他方、戒厳令が布告
  されている状況は変わりません。戒厳令には、外出禁止令は含まれてい
  ませんが、5人以上の政治集会が禁止されており、集会等に参加したり
  近づいたりすると軍や警察との衝突に巻き込まれるおそれがあります。
(2)タイにおいては、殺人等の凶悪事件が人口比で日本の約15倍発生して
  おり、日本人も被害に遭うケースがあります。首都バンコク都においては、
  睡眠薬強盗事件が増加しているほか、日本人旅行者を対象としたいかさ
  ま賭博や盗難(スリ・置き引き・ひったくり)等の各種被害も多発しています。

(3)タイ最南部では、同地域の分離独立を標榜する集団が存在し、それら
  集団によるとみられる襲撃・爆弾事件等が連続して発生し、これまで多
  数の死傷者が出ています。2006年9月には、デパートやホテル等が爆破
  される事件が発生し、旅行者多数が死傷しており、テロの標的が治安関
  係施設にとどまらず、旅行者も利用する一般的な施設にまで拡大してい
  ます。

(4)国際テロ情勢では、2003年8月に国際テロ組織ジュマ・イスラミーヤ
  (JI)の最高幹部の一人がアユタヤに潜伏しているのをタイ警察に発見
  され、逮捕されました。また、同年5月から7月にかけて、タイ南部にお
  いてもJI関係者とみられる者が摘発されており、タイも国際テロと無縁
  ではなくなっています。欧米人が多く集まる場所や欧米権益には出来る
  限り近づかない等の注意が必要です。

2.地域情勢
(1)タイ南部3県(ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県)及びソン
  クラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)

  :「渡航の延期をお勧めします。」
 (イ)南部地域にはタイからの分離独立を標榜するイスラム系武装集団が
   依然として存在しており、主にナラティワート県、ヤラー県及びパッタニ
   ー県に拠点を設けて活動を続けています。これまでに、同集団によると
   みられる襲撃、爆弾事件が連続して発生しており、2004年には3県で
   260人が死亡、364人が負傷しており、2005年にも389人が死亡、684人
   が負傷しています。
 (ロ)2005年7月14日、ヤラー県の変電所において送電線設備が爆破され、
   停電の間に、ヤラー県内のデパート入口、ホテル入り口及びレストラ
   ン等が同時に爆破され、また、消防事務所への放火や鉄道を警備する
   検問所への銃撃などにより、警察官2人が死亡したほか、多数の負傷
   者が出ました。この事件を受けて緊急勅令が制定され、タイ南部3県
   において緊急事態が宣言されました。また、同年10月には、海兵隊員
   殺害事件や仏教寺院襲撃事件が発生し、これらを受けてタイ政府は南
   部県境のソンクラー県ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡におい
   て戒厳令を出しました。さらに、2006年6月には、南部3県の警察署や
   政府関連施設等40か所余りにおいて爆弾が爆発し、少なくとも2人が
   死亡、20人以上が負傷する事件が発生し、同年8月には、ヤラー県の
   銀行22か所において爆弾が爆発し、1人が死亡、約30人が負傷しまし
   た。
 (ハ)これまでのところ、日本人がこれらの事件に巻き込まれた事実は確
   認されていませんが、攻撃対象が比較的警備の緩やかな施設や場所
   及び一般市民にまで拡大し始めており、今後もいつどこで事件が発生
   するかは予測困難です。特に、爆弾テロは、旅行者等も利用する場所
   で発生しており、これらの地域においては、テロ事件等不測の事態に
   巻き込まれる可能性は排除できません。

    つきましては、南部3県及びソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及び
   サバヨーイ郡)に渡航・滞在を予定されている方は、どのような目的で
   あれ渡航を延期することをお勧めします。

(2)ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く)
  :「渡航の是非を検討してください。」
 (イ)2005年4月3日、ソンクラー県ハジャイ市において、空港、ショッピン
   グセンター及びホテルの3か所で相次いで爆弾が爆発し、少なくとも
   2人が死亡、50人以上が負傷する事件が発生しました。
 (ロ)2006年8月2日、チャナとバン・タ・メンルックを結ぶ鉄道線路の橋梁
   が爆破され、4人が死亡、1人が重傷を負う事件が発生しました。
 (ハ)同年9月16日、ハジャイ市の中心部6か所で爆弾爆発事件が発生し、
   カナダ人を含む3人が死亡し、70人以上が負傷しました。

    つきましては、ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡、サバヨーイ郡
   を除く)に渡航・滞在を予定されている方は、渡航の是非を含め自ら
   の安全につき真剣に検討し、不要不急の渡航は延期されることをお
   勧めします。また、やむを得ず渡航される場合には、十分に信頼でき
   る旅行エージェント、旅行ガイドを選び、それらがどのような安全対
   策をとっているか確認する等具体的な安全対策を講じることをお勧め
   します。

(3)首都バンコク都
  :「十分注意してください。」
 (イ)首都バンコク都では、上記1.(1)のとおり政変が発生しました。
 (ロ)タイは「微笑みの国」、バンコクも「天使の都」と言われ、安全なイメ
   ージがありますが、2006年3月には日本人旅行者2名がマレーシア人
   から拳銃で撃たれ死亡する事件が、同年8月には日系企業幹部社員
   が社用車で帰宅途中に散弾銃で撃たれ重傷を負う事件が発生してい
   ます。
 (ハ)路上強盗については、2004年における日本人の被害報告はわずか
   3件でしたが、2005年は21件発生しており、大幅な増加を示している
   ので特に注意が必要です。また、ひったくり事件も2004年の24件から
   2005年には40件と倍近くに増加している上、被害者を引き倒してでも
   バッグを奪うという悪質な手口が増加しており、負傷する日本人が増
   えています。
 (ニ)フィリピン人と思われる集団によるいかさま賭博の被害については、
   2004年には91件の被害報告があり、2005年は85件発生しています。
   報告件数は減少しましたが、ナイフや拳銃で脅されて多額の現金を
   要求されたり、わいせつ行為をされるという深刻な事案も報告される
   ようになり事件の凶悪化傾向が見られます。
 (ホ)宝石・洋服詐欺についても、2004年には46件発生し、2005年は35件
   発生しています。
 (ヘ)日本人が被害に遭った睡眠薬強盗については、2004年に34件発生し
   ており、2005年は26件発生していますが、2006年は6月までの上半期
   で既に昨年1年間と同じ件数(26件)発生しており注意が必要です。
 (ト)パスポートに関して、2005年には年間426冊が盗難または紛失したと
   の届出がありました。

    つきましては、首都バンコク都に渡航・滞在される方は、上記の情
   勢を踏まえ、事件・事故に巻き込まれないよう十分注意してください。

(4)ミャンマーとの国境付近
 (イ)タイ北部のミャンマーとの国境付近では、国境そのものが画定して
   いない場所が多く、また、国境付近のミャンマー側における薬物問題
   や少数民族問題が完全には解決していません。
 (ロ)2006年9月19日の政変に伴い、ミャンマーとの国境は閉鎖されていま
   したが、現在は解除されています。
 (ハ)現在、この地域に危険情報は発出されていませんが、同地域へ渡
   航・滞在される際には上記情勢に留意してください。

3.滞在に当たっての注意(特に観光旅行者向け)
  滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてく
 ださい(詳しい犯罪手口については、「安全対策基礎データ」を参照して
 ください)。また、外務省、在タイ日本国大使館、在チェンマイ日本国総領
 事館、現地関係機関、報道等から最新情報を入手するよう努めてください。
(1)バンコク都内の政変では、現在までのところ大きな混乱はありません
  が、念のために以下の安全対策を講じてください。
 (イ)外出する際は、行き先の安全を確かめておくとともに、行き先では
   周囲の状況に気を配り危険がないか確かめながら行動する。
 (ロ)集会の行われている場所には近づかない。
 (ハ)パスポート等身分証明書を携帯し、不審尋問を受けたときに備える。
 (ニ)家族や知人に行き先、居場所、連絡先を知らせておくとともに、定
   期的に日本の親族等と連絡を取る。

(2)バンコク都内の「王宮前広場」等の観光スポットにおいて、親しげに
  声を掛けてくる者(タイ人、その他の外国人)の中には、日本人観光旅
  行者を標的にして睡眠薬強盗、いかさま賭博、宝石・洋服詐欺等の
  事件に巻き込もうと企んでいる者が数多くいます。特に、見知らぬ者に
  安易について行った結果、誘拐等の被害に遭う可能性も排除されません。
  見知らぬ者から声を掛けられても安易に相手にしない、買い物は信用の
  置ける店を利用する等の注意が必要です。

(3)置き引き、エスカレーターでの集団スリ、ウィークエンド・マーケット
  (チャトチャック市場)でのスリ等の被害事件も多発しておりますので、
  財布やパスポート、カバンの携行には十分な注意が必要です。

(4)密室となるタクシーは必ずしも安全とは言えませんので、特に夜間に
  おける女性一人での利用は避けてください。また、タイでは未だに不法
  拳銃が多数出回っていますので、十分注意してください。万一、拳銃や
  刃物を所持した強盗に遭遇した場合は、身の安全を第一に考えて対処
  してください。

(5)夜間から早朝にかけて人通りの少ない路地の単独行動は避けてくだ
  さい。特に、鞄・スーツケース等を携帯しての単独行動は可能な限り避
  け、不審者に後をつけられていないか等、周囲に警戒を払うようにして
  ください。また、女性の場合は、昼間でもひったくりに遭う可能性があ
  りますので、裏路地での単独行動は避け、また、ひったくられないよう
  に、バックは車道と反対側に持つなど十分に警戒する必要があります。

(6)バー、レストラン、ショッピング・モール、ホテル等の多数の人が集まる
  場所や公共施設及び政治集会に関連する場所(政治集会の開催場所、
  関連団体の施設等)においては、爆弾事件に巻き込まれないよう不審な
  人物や不審物、不審車両の存在に十分に注意を払うようにしてください。

(7)衝突、暴動等に巻き込まれないよう、政治集会が開催されている場所
  には可能な限り近づかないでください。

(8)最近、タイにおいては「免税タバコ」の所持に対するタイ物品税局の取
  締りが強化されており、違反者が高額な罰金を科されるケースが急増
  しています。タイ国内に免税タバコを持ち込む場合は、2006年6月22日
  付けスポット情報「免税タバコの「持ち込み」及び「所持」に関する注意
  (続報)」を参照の上、免税規定量を超えて持ち込むことのないよう注意
  してください。

(9)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、
  到着後遅滞なく在タイ日本国大使館または在チェンマイ日本国総領事
  館に「在留届」を提出してください。また、届出事項に変更が生じたとき
  又はタイから去る(一時的な旅行を除く)ときは、その旨を届け出てくだ
  さい。なお、在留届の届出は、郵送、ファックスの他、インターネット
  ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )によっても行うことができます。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせは除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在タイ日本国大使館
  住所:177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
  電話: (66-2) 696-3000
  FAX : (66-2) 207-8510
  ホームページ: http://www.th.emb-japan.go.jp/
 ○在チェンマイ日本国総領事館
  住所:Suite 104-107, Airport Business Park,, 90 Mahidol Road,
     T. Haiya, A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand
  電話: (66-53) 203367
  FAX : (66-53) 203373
【2006/10/06 09:52 】 | アジア地域の渡航情報 タイ
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