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スリランカに対する渡航情報(危険情報)の発出
北部州、東部州(国道A4号線以北)、北西部州(ウィルパットゥ国立公園)
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
●東部州(アルガムベイを含むアンパーラ県国道A4号線以南の地域)
 北西部州(ウィルパットゥ国立公園以外の地域)、北中央州、中央州、
 西部州(コロンボを含む)、サバラガムワ州、ウーワ州、南部州
    :「十分注意してください。」(継続)
                                        → 地図

1.概況
(1)治安情勢について
 (イ)スリランカでは、北・東部地域の分離・独立を求めるタミル人反政府組織
   「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)と政府との間で、2002月2月に無期限
   停戦合意が成立しましたが、2004年3月には北・東部地域においてテロ活
   動が再度活発化しました。
 (ロ)2006年7月下旬、政府軍とLTTEの間で大規模な地上戦が開始されました。
   その後、トリンコマリー湾南岸一帯やジャフナにも戦火が拡大し、現在も東
   部州バッティカロア県を中心に散発的な砲撃戦等の戦闘が継続しています。
   また、LTTEは、2006年、コロンボ市内でパキスタン大使や国防次官を狙っ
   た自爆テロを起こしたほか、海軍車両に対する自爆テロを行い、兵士約100
   人を殺害するなど大規模なテロ事件を起こしています。
 (ハ)LTTEは本年に入り、1月5日、ガンパハ県ニッタンブワ(コロンボ市北東30
   km)及び1月6日、ゴール県ゴダガマ(コロンボ市南東約90km)で民間バス
   を狙った爆弾テロを起こし、両事件合わせて19人の市民が死亡、100人以
   上が負傷しました。さらには、4月2日、アンパーラ県コンダワタワン(スリラ
   ンカ東部)で民間バスが爆破され、市民ら16人が死亡、25人が負傷しました。
(2)一般犯罪について
   最近、スリランカ全土でビジネスマン等を狙った誘拐事件、路上強盗、カー
  ジャック、傷害、窃盗等が多発する傾向にあります。邦人の被害例としては、
  ホテルの部屋における空き巣被害やバス等公共の乗り物でのスリ被害が報
  告されています。

2.地域情勢
(1)北部州
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   2006年8月11日の戦闘発生以来、国道A9号線のムハマライ・チェックポイン
  トが閉鎖されているため、陸路によるジャフナへの進入は不可能となっていま
  す。また、ワウニヤ県の政府支配地域とLTTE支配地域の境界線にあるオマン
  タイ・チェックポイント周辺においては、政府軍とLTTEとの間で砲撃戦が散発的
  に発生しており、同チェックポイントが一時的に閉鎖されるなど状況は悪化して
  います。
   ジャフナ半島を含む北部州のLTTE支配地域においては、国道A9号線を含む
  主要道路を外れた場所に地雷原が多く存在するほか、道路事情や宿泊施設が
  劣悪であり、通信手段にも制限があるため、緊急事態が発生した場合、迅速な
  対応が非常に困難です。また、政府軍は2006年4月以降、LTTE支配地域を空
  爆するなど、治安情勢は非常に悪化しています。つきましては、北部州への渡
  航は、いかなる目的であれ、延期するようお勧めします。

(2)東部州(国道A4号線以北)
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   トリンコマリー湾南岸地域においては2006年7月下旬以降政府軍とLTTEとの
  間で激しい戦闘が繰りひろげられ、トリンコマリー市周辺もLTTEによる砲撃の
  被害を受けましたが、政府軍がトリンコマリー湾南岸地域からLTTEを排除した
  ことにより、同湾周辺の治安は比較的安定しています。しかし、LTTEはこれら
  の地域から撤退した後もバッティカロア県に拠点を移して現在も政府軍との間
  で散発的に戦闘を行っており、再び戦火が拡大するおそれがあります。2007年
  2月27日には、バティカロア空軍基地に着陸しようとした外国大使搭乗ヘリに対
  する砲撃が発生しており、民間バスに対する爆弾テロ事件や軍・警察の検問所
  に対する自爆テロ事件なども発生しています。ついては、東部州(下記(4)を除
  く)への渡航は、いかなる目的であれ延期することをお勧めします。

(3)北西部州(ウィルパットゥ国立公園)
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   2006年5月27日、ウィルパットゥ国立公園でスリランカ人旅行者が乗用車で観
  光中、地雷に触れ、7人が死亡する事件が発生しました。また、本年3月9日には、
  LTTEによる銃撃で政府軍兵士と公園職員8人が死亡する事件が発生しました。
  特に国立公園北側には未だに処理されていない地雷原が存在するほか、同公
  園への道路事情が劣悪であること、また、同公園周辺の一般治安情勢が不安
  定であること等にかんがみ、渡航は延期することをお勧めします。

(4)東部州(アルガムベイを含むアンパーラ県国道A4号線以南の地域)
  :「十分注意してください。」

   国道A4号線を含むアンパーラ県南部ではLTTEによる顕著な活動は確認され
  ておらず、治安は比較的安定していますが、何らかの事件の発生により激しい
  抗議行動、又はゼネストの一種の「ハルタル」が発生して治安が急激に悪化す
  ることが予想されるため、同地域に渡航を予定されている方は最新の治安情報
  の入手に努め、万一、抗議行動に巻き込まれた場合には宿舎に避難するなど、
  十分注意をしてください。

(5)北西部州(ウィルパットゥ国立公園以外の地域)
  :「十分注意してください。」

   上記(3)以外の北西部州は、2002年2月の停戦合意以降、政府軍とLTTEの軍
  事衝突や顕著な治安の悪化は報告されておらず、比較的安定した状況にありま
  す。また、外国人が重大な犯罪の被害に遭ったとの報告もありません。しかし、
  LTTEによるテロの脅威が全くなくなったわけではないので、同地域に渡航・滞在
  を予定されている方は、「自分の身は自分で守る」との心構えを持って、渡航・滞
  在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

(6)上記(1)~(5)を除く地域(コロンボを含む)
  :「十分注意してください。」

   上記(1)~(5)を除く地域(コロンボを含む)では、軍関係者等を狙った重大な
  テロ攻撃が発生しています。最近では、昨年12月1日にコロンボ市内中心街に
  おいて、ラージャパクサ国防次官(現大統領の実弟)を狙った自爆テロが発生し
  ています。また、本年3月26日、バンダラナイケ国際空港に隣接する空軍基地に
  対して、LTTEは小型機を使って初の爆弾投下を行いました。これらの事件は、
  一般市民が往来する公道や多くの人が集まる公共の場所近くにおいて発生して
  いることから、同様の事件に巻き込まれないよう十分な注意が必要です。さらに、
  最近では一般市民の乗ったバスがLTTEにより爆破される事件が発生しているこ
  とから、バスや列車などの公共交通機関を利用する場合には特に注意が必要
  です。今後の状況によっては治安がさらに悪化する可能性もありますので、渡航
  ・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。

3.滞在に当たっての注意
  滞在中は下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。
 また、外務省、在スリランカ日本国大使館、現地関係機関等より最新情報を入手
 するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)コロンボ市内においては、和平プロセスの状況によっては、LTTEによるテロ
   事件が再開される可能性も排除しきれないことから、政治・経済の主要施設
   が密集するフォート地区等への立ち寄りは控えてください。
 (ロ)テロ等に巻き込まれないために、最新の治安情報の入手に努め、テロの標的
   となる可能性のある政府主要機関、重要経済施設、治安関係施設等には近づ
   かない、民間バスを狙った爆弾テロが発生していることから、公共交通機関を
   利用する際は細心の注意を払う、多数の人が集まる場所では警戒する、周囲
   の状況に気を付けるなど安全確保に十分注意を払ってください。特に、群衆の
   集まる場所及び過去に大規模なデモや集会が行われた場所(コロンボ市内に
   おいては、フォート駅前、リプトンサーカス、国会周辺等)に赴く際には周囲の
   状況に注意してください。また、テロ事件が発生した場合の対応策を再点検し、
   状況に応じて適切な安全対策が講じられるように心掛けてください。
 (ハ)麻薬を使用した場合には外国人であっても厳罰に処される可能性があります
   ので、特に注意してください(最高刑は死刑)。
 (ニ)公共交通機関、特にバスや列車内でのスリ被害が多発しており、日本人の被
   害も時々報告されていることから、十分な注意が必要です。
    また、道路状況が非常に悪く運転マナーも悪いため交通事故が多発していま
   す。4月10日には、コロンボと南部の都市ゴールを結ぶ幹線道路でバスとトラッ
   クが衝突し、バスが炎上、少なくとも23人が死亡、50人以上が負傷しています
   ので、交通事故には十分注意してください。
 (ホ)コロンボ市内や地方各地では各種犯罪の未然防止等のため、軍や警察が
   検問を行っています。検問を無視して通過する車両等には発砲することもあ
   りますので、検問には従ってください。
 (へ)外出中に不測の事態が起きた場合は、自宅か職場(旅行者の場合はホテ
   ル)に戻り、事態が鎮まるまで待機してください。
 (ト)2004年12月26日に発生したスマトラ沖大地震及びインド洋津波により、ほと
   んどの沿岸地域が被害を受けました。宿泊先では万一に備え、非常出口を
   確認するとともに、避難方法を確認しておくようお勧めします。
 (チ)年間を通じてデング熱の発生がみられますので、蚊に刺されないよう注意
   が必要です。
 (リ)不測の事態に備え、特にツアー等に参加していない個人の渡航者の方は、
   できるだけ在スリランカ日本国大使館との連絡手段を確保しておくようお勧め
   します。
 (ヌ)2006年12月1日より、スリランカ全土において公共の場所での喫煙が禁止さ
   れ、違反すると罰金が科されるようになりましたので、鉄道、バス等の公共交
   通機関を含め、路上、公園、病院、ショッピングモール等での喫煙は避けてく
   ださい。

(2)観光旅行者向けの注意事項
   スリランカの海岸(リゾート地を含む)は、引き潮が強く、潮の流れが速いため、
  極めて危険な状況になることがありますので、遊泳にあたっては、ホテル従業
  員等の注意を厳守してください。また、宿泊施設内における日本人観光客の盗
  難被害も報告されていることから、パスポートを含め身の回りの貴重品管理に
  は十分留意してください。

(3)長期滞在者向けの注意事項
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到
   着後遅滞なく在スリランカ大使館に「在留届」を提出してください。また、住所
   その他の届出事項に変更が生じたとき又はスリランカを去る(一時的な旅行
   を除く)ときは、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届の届出は、郵送、
   FAXのほか、インターネット( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )によっても行う
   ことができます。
 (ロ)外出の際には身の周りの安全に十分に注意してください。また、可能な限り
   夜間の外出は控えるなど、犯罪に巻き込まれないよう注意してください。
 (ハ)自宅や職場の周辺で、不測の事態が起きた場合は、日本国大使館に連絡
   してください。
 (ニ)根拠のない噂に惑わされて動揺することのないよう報道のみならず大使館
   からの情報を得て確認してください。
 (ホ)情勢の不安定な地域に滞在されている方は、在スリランカ大使館と緊密に
   連絡を取ってください。また、不測の事態に備え、食料、飲料水を備蓄する等
   安全対策を講じるとともに、パスポート、貴重品、衣類等をいつでも持ち出せ
   るように準備しておき、退避手段についても常時確認してください。


(問い合わせ先)
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在スリランカ日本国大使館
  住所:No. 20, Gregory's Road, Colombo 7, Democratic Socialist
     Republic of Sri Lanka
  電話: (+94-11) 2693831~3
  FAX : (+94-11) 2698629
【2007/04/27 20:08 】 | アジア地域の渡航情報 スリランカ
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