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ジャマイカに対する渡航情報(危険情報)の発出
●首都キングストン市:「十分注意してください」(継続)
                                → 地図1、 地図2

1.概況
(1)ジャマイカでは、首都キングストン市のダウンタウン地区及びスパニッシュ・
  タウンなどの首都圏を中心に、武器や麻薬の密輸に絡んだギャング同士の
  抗争が発生するなど、治安は深刻な状況にあります。殺人事件を含む凶悪
  犯罪の約6~7割はキングストン市及びその周辺地域(スパニッシュ・タウン、
  ポートモア等)に集中しています。これら事件の加害者及び被害者のほとん
  どがジャマイカ人ですが、外国人が負傷する事件も発生しています。
(2)2006年6月現在の統計では、前年と比べると殺人事件は若干減少してい
  るものの、依然高い犯罪発生率を来たしており、強盗や性犯罪は増加傾
  向にあります。またキングストン市内の取締りが強化されたことにより、か
  えって同市周辺地域における凶悪犯罪が増加しています。

(3)観光地として知られる北部のモンテゴ・ベイ、オーチョ・リオス、ネグリルは、
  都市部に比べると安全と言えます。しかし、6月に銃を使用した殺人放火事
  件や銃撃戦が発生しているほか、日本人がひったくりの被害に遭う事件も
  発生しています。

2.地域情勢
(1)キングストン市:「十分注意してください」

   キングストン市はジャマイカの首都で、政治、経済の中心地ですが、武
  器や麻薬の密輸組織(いわゆるギャング)が複数存在し、以前からギャン
  グ同士の抗争事件やギャングと治安当局との銃撃戦が発生しています。
   2005年は、前年を上回る1,674人が殺害され、2年連続で史上最悪の記
  録を更新しました。特に市内のダウンタウン地域で治安部隊とギャング
  との銃撃戦により一部地域を支配するギャングの首領が死亡したことに
  関連して、一夜で警察官3名及び民間警備員2名が射殺される事件が発
  生しましたが、これはギャングの首領が死亡したことに対する報復と見ら
  れています。
   また、日本人を含む外国人が強盗などの被害に遭うケースも増えてお
  り、2006年5月には、各国の大使館等が所在するニューキングストン地
  区の銀行において、日本人が現金を引き出したところをナイフを所持した
  数名の強盗に襲われ、現金を強奪される事件が発生しています。
   現在、特に治安に問題があると言われている地域は、ダウンタウン地区
  を始め、キングストンの南西部に位置するマックスフィールド・アベニュー
  南部地域、オリンピックガーデン地域、キングストン東部に位置するオー
  ガストタウン地域、マウンテンアベニュー地域などです。レゲエの神様とし
  て有名なボブ・マーレイに関係の深いトレンチ・タウンも危険な地域となっ
  ていますので、十分な注意が必要です。
   マウンテンアベニューは、ノーマン・マンレイ国際空港とキングストン市
  内中心部を結ぶ主要道路ですが、これまでにも周辺一部地域での銃撃
  戦や地域住民が道路封鎖する事案が発生しています。ジャマイカ警察は、
  夜間や早朝については、サウス・キャンプ・ロード通り及びキングストン湾
  に沿って走るマイケル・マンレイ・ハイウェイを利用する方が比較的安全
  と指摘しています(但し、一部ダウンタウン地区を通過します)。
   また、市内の他の地域でも発砲事件や放火事件などが発生し、治安が
  劣悪なために地元民ですら行くことをためらう地域(いわゆるスラム街:
  ゲットー)等もあるため、これら危険な地域には昼夜を問わず極力立入り
  を避けるとともに、市内のどの地区においても平素から行動に十分注意
  を払うことが必要です。
   つきましては、キングストンへ渡航される方及び滞在されている方は、
  上記情勢に十分留意して行動し、危険を避けるよう十分注意してください。

(2)スパニッシュ・タウン
   首都キングストンの西方約20kmに位置するスパニッシュ・タウンは、ス
  ペイン統治時代の建物が残る古都ですが、市内にはゲットーと呼ばれる
  危険地域も存在しており、殺人などの凶悪事件も多発しています。また、
  キングストン市と同様、複数のギャングが存在し、2006年2月、有名なギャ
  ングの首領が射殺されたことに端を発した騒擾事件では、道路にあふれ
  出た一部地域住民が廃材や廃車などで主要道路を封鎖し、建物にも火
  を放って火災を引き起こしたほか、市内各地で散発的な銃撃事件も発生
  しました。
   なお、スパニッシュ・タウンには現在「危険情報」は出されていませんが、
  滞在される方は、上記情報に留意し、これら事件に巻き込まれることの
 ないよう、危険な場所へは昼夜を問わず絶対に立入らないよう注意してく
  ださい。

(3)モンテゴ・ベイ等
   モンテゴ・ベイ市は国際空港を有し、ジャマイカで最も多くの観光客が
  訪れるリゾート地で、これまでは比較的安全と言えます。しかし、最近で
  は殺人事件等の凶悪犯罪や日本人が被害者となるひったくり事件等が
  発生しています。また、過去には、カンタベリー地区において治安部隊と
  ギャングによる銃撃戦が発生したほか、フランカー地区では、一部地域
  住民による騒擾事件が発生しています。ついては、これら地区等には、
  昼夜を問わず立入りを避けてください。
   なお、モンテゴ・ベイ市には現在「危険情報」は出されていませんが、
  片言の日本語を話すジャマイカ人による強盗や、観光案内を装った恐喝
  など、日本人観光客が被害に遭う事件も増えていますので注意が必要
  です。特に、人通りの少ない所を単独で行動している人や少人数の女性
  グループなどが狙われるケースが多く見受けられますので、単独・少人
  数での行動は極力控え、人通りの少ない所は避けるようにしてください。
   また、モンテゴベイと並ぶ観光地ネグリルにおいても、2005年9月に外
  国人を狙った誘拐事件が発生(被害者は無事に解放された)したほか、
  宿泊客を狙ってホテルに押し入る強盗事件が発生しています。日本人観
  光客もホテルで強盗被害に遭っていますので、ホテル等宿泊場所を選ぶ
  場合は十分な安全対策の施された場所を選ぶよう心掛けてください。

3.滞在に当たっての注意
  滞在中は、上記情勢及び下記事項に留意して行動し、危険を避けるよう
 にしてください。
  また、外務省、在ジャマイカ日本国大使館、現地機関等より最新情報を
 入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向け注意事項
   ジャマイカは、外国人や観光客を対象とした凶悪事件の発生は比較的
  少ないと言われていますが、キングストン市のダウンタウン地区やスパ
  ニッシュ・タウンなどを中心にギャング同士の抗争も発生しており、不
  用意に立入ると巻き込まれる危険性がありますので、前述した危険地域
  や群衆が多数集まる地域には近づかないよう十分注意してください。
   なお、最近、ジャマイカ治安当局は不法滞在者の取締りを強化してお
  り、日本人が不法滞在(オーバーステイ)により逮捕される事案も発生
  しています。ジャマイカに滞在される方は御自身の滞在期間をよく確認
  し、滞在延長の必要がある方は延長手続をしてください。
   また、検問において、身分証明書とともに滞在期間を証明するものの
  提示を求められることもありますので、無用なトラブルを避ける意味か
  らもパスポートのコピー(人定事項欄及びジャマイカ入国査証欄)を所
  持することをおすすめします。

(2)観光旅行者向け注意事項
 (イ)パスポートの携帯
    ジャマイカでは、パスポートの常時携帯義務はありませんが、前述
   のとおり御自身の身分等を証明するためパスポートのコピーを所持す
   るようにしてください。なお、パスポート自体は宿泊施設内の安全な
   場所に保管することをおすすめします。
 (ロ)薬物関連
    最近、ジャマイカでは、日本人観光客がマリファナ(通称:ガンジャ)
   を持ち出そうとして逮捕されるケースが相次いでいます。レゲエのコン
   サート会場等大勢の人が集まる場所等で、ジャマイカでは合法である
   と偽ってマリファナを始め、違法薬物の購入を持ちかける者がいます。
   しかし、ジャマイカの法律は、密輸・売買・所持・使用等の行為を全て
   違法としている点では日本の法律と何ら変わりなく、薬物事犯は厳重
   に処罰されますのできっぱりと断ってください。また、楽器やバッグ等を
   他人に貸した際、知らないうちに麻薬を楽器等の中に入れられているケ
   ースも見受けられますので、自分のバッグ等への荷詰めは必ず自分
   自身で行うとともに、他人に楽器等を貸した場合は、出発前に必ず中を
   確認するようにしてください。
    さらに、日本人旅行者を薬物の「運び屋」に仕立てようとする日本人を
   含むグループが存在すると言われています。これらグループは、目を
   付けた相手に観光案内や食事提供などの親切な行為を繰り返し、帰国
   予定が近づくと「日本の友人に届けて欲しい」、「家族の土産物にしてくれ」
   などと言って、土産物を装った違法薬物入りの荷物(コーヒー等)を渡そう
   としますので、これらの人物とは関わりにならないよう注意するとともに、
   何らかの荷物を預けようとする者に対しては、きっぱりと断ることが重要
   です。万一、不審な荷物を強引に渡された場合には、直ちに警察に届け
   出て、不審人物に無理矢理渡された物であり、断じて自分の物でないこ
   とを報告して処理を依頼してください。
 (ハ)恐喝・強盗事件等関連
    日本人観光客を対象に、片言の日本語を話すジャマイカ人(中には日
   本人を含むグループもあると見られる)から観光案内をしてやると声をか
   けられ、観光案内後、あるいはその途中に現金などを恐喝・強奪される
   事件や一人旅の女性が同様のケースで暴行されるという事件が発生し
   ています。現地での観光案内等が必要な場合は、信頼できる旅行代理
   店やガイドを選択するようにしてください。観光案内などの名目で声をか
   けられても安易に信用せず、少しでも不審に思った場合は、きっぱりと
   断り、一切関わりを持たないようにしてください。
 (ニ)誘拐関連
    件数は少ないとはいえ、2006年に入ってからも誘拐(拉致)事件が発生
   していることに留意し、滞在に当たっては、「目立たない」「用心を怠らない」
   「行動を予知されない」の3原則を守り、日頃より最新の誘拐事件情報を
   継続的に入手するよう努めてください。
   (詳細は http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照して
   ください。)
 (ホ)その他
    偽ルームサービスや偽作業員、偽警察官による窃盗事件や現金詐取
   事件が発生しています。現地の人の親切を安易に信用せず、慎重に行
   動することが必要です。そのほかの防犯対策としては、貴重品は肌身離
   さず所持する、夜間の外出を控えるなどの対策を講じることが必要です。

(3)長期滞在者向けの注意事項
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などで必要ですので、
   到着後遅滞なく在ジャマイカ日本国大使館に「在留届」を提出してください。
   また、住所その他届出事項に変更が生じたとき又はジャマイカを去る(一
   時的な旅行を除く)ときは、必ずその旨を届け出てください。なお、在留届
   は、郵送、FAXのほか、インターネットによっても行うことができます。
   ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ ) 
 (ロ)日頃からジャマイカの治安状況に注意し、新聞やテレビ、ラジオ等により
   情報収集に努めてください。さらに、混乱が起きた場合の基本行動につい
   ても常に御検討ください。過去の事例から、危険の兆候が高まると、給油
   所や食料品店等に長蛇の列ができ、給油や購入ができないことも予想さ
   れますので、普段から食料や飲料水の備蓄に心掛け、給油はまめに行う
   ことをおすすめします。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務領事局邦人テロ対策室(テロに関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3496
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在ジャマイカ日本国大使館:
  住所:NCB Towers, North Tower, 6th Floor, 2 Oxford Road,
     Kingston 5, Jamaica, W.I.
  電話: (1-876) 929-3338~9
  FAX : (1-876) 968-1373
  ホームページ: http://www.jamaica.emb-japan.go.jp/

テーマ:渡航情報、危険情報 - ジャンル:海外情報

【2006/08/11 15:27 】 | 中南米地域の渡航情報 ジャマイカ
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