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タジキスタンに対する渡航情報(危険情報)の発出
ゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタンとの国境付近
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
上記以外の地域(首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市を除く)
    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市
    :「十分注意してください。」(継続)
                                      → 地図

1.概況
(1)タジキスタンでは、1997年の政府と反政府勢力間の和平合意以降、国
  内の政治情勢は徐々に改善の方向に向かっています。

(2)しかし、2006年7月ゴルノ・バダフシャン自治州ハローグにおいて発生した
  元反政府野戦司令官(国境警備局地方部隊長)率いる武装集団による銃
  撃事件及び2006年9月同自治州タヴィルダラにおいて実施された武装集
  団に対する掃討作戦等、国内においては依然として反政府武装勢力等が
  活動を継続しています。
(3)また、社会インフラに関し、ゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタ
  ンとの国境付近については、交通、通信等のインフラの整備状況が極め
  て悪く、冬期から夏期にかけては、雪崩、地滑り及び増水による被害が
  広範囲にわたり発生しているほか、車輌の転落事故が多数発生してい
  ます。

(4)ハトロン州のアフガニスタンとの国境付近及びタジキスタン中央部ガル
  ム地方においては、治安面での改善が認められる一方で、通信・交通・
  宿泊設備等のインフラ整備は遅々として進んでおらず、これらを原因と
  する悪天候時の落石、土砂崩れ事故等の発生及び腸チフス、コレラ等
  の流行が確認されています。

2.地域情勢
(1)ゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニスタンとの国境付近
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   現在、タジキスタン東部のゴルノ・バダフシャン自治州のアフガニス
  タンとの国境付近の治安状況は大きく改善しています。他方、同地域は
  中央からの交通アクセス状況が極めて悪く、転落事故の発生件数も多
  く、また、通信を含む社会インフラも不十分で、渡航に適した環境が整
  備されていません。このほか、同国境付近の道路には、タジキスタン国
  境保護国家委員会による検問所が数多く設置され、武装勢力及び麻薬・
  武器密輸業者等の取締りを厳しく行っているほか、一部地域には地雷が
  埋設されています。また、同地域においては麻薬等の売買をめぐる誘拐
  事件も発生しています。つきましては、ゴルノ・バダフシャン自治州のア
  フガニスタンとの国境付近については、目的の如何を問わず渡航の延期
  をお勧めします。

(2)上記(1)以外の地域(首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市を除く)
  :「渡航の是非を検討してください。」

 (イ)タジキスタンでは、1992年から1997年にかけて続いた内戦の結果、
   道路網等の社会的インフラの整備が停滞し、首都ドゥシャンベ市及び
   ソグド州ホジェンド市等の一部都市を除き、公共移動手段(バス等)
   及び宿泊施設がほとんど整備されていませんので、ガイド等を介さな
   い一般旅行者の国内移動には、治安が回復したとはいえ、依然として
   多くの問題があります。更には、飲料水等が原因とみられる風土病
   (腸チフス、マラリア、コレラ等)もしばしば発生していますので、シャワ
   ー、歯みがき、レストランでの食事等の際には生水、氷、生野菜等を口
   にしないよう十分注意してください。
 (ロ)反政府武装勢力の活動が活発であったガルム地方東部(ガルム地方
   東経70度付近より東のカラテギン渓谷とタヴィルダラ渓谷を中心とする
   地域)の情勢は改善しつつあります。同地域における国際機関、国際N
   GO等の活動も活発化しており、また同地域に入った各種視察団、国連
   及びNGO関係者からの事件・事故等の報告もありません。しかしなが
   ら、同地域において、2004年8月には元反政府野戦司令官の率いる武
   装集団が警察署及び検察事務所を襲撃する事件が発生するなど、一
   部山岳地域においては、未だ内戦時の影響が残っており、依然予断を
   許さない状況にあります。また、この襲撃実行犯の供述によれば、反政
   府武装勢力及びイスラム過激派組織「ウズベキスタン・イスラム運動(I
   MU)」のメンバーが同山岳地域に潜伏しているとのことです。更に、同
   地域は、道路環境の未整備から、悪天候による落石、土砂崩れが頻繁
   に発生するなど、未だ一般旅行者の受入に適した十分な社会インフラ
   は整備されていません。
 (ハ)タジキスタン西部のハトロン州のアフガニスタンとの国境付近では、
   米国の援助によりタジキスタン・アフガニスタン国境間の橋梁建設が始
   まっているほか、国際機関及びNGOの活動も活発化するなど、状況は
   安定しています。他方、同国境付近は、アフガニスタンからの麻薬密
   輸業者が最も多く検挙されている地域であり、タジキスタン国境保護国
   家委員会による検問所が多数設置され、麻薬・武器密輸業者等に対す
   る厳しい監視が行われています。一方、2005年2月には国境付近におい
   て軍事施設などを写真撮影した邦人がロシア国境警備隊により身柄を
   拘束される事件も発生していますので、国境付近における行動には特
   に注意してください。なお、アフガニスタンとの国境警備については、従
   来ロシア国境警備隊が担当していましたが、2005年6月をもって国境地
   域の警備管轄は全てタジキスタン国境保護国家委員会へ移管されまし
   た。
 (ニ)ソグド州イスファラ行政郡においては、2006年5月12日東部のキルギ
   ス国境付近において、IMU武装集団が国境警備局の部隊を急襲し、多数
   の武器・弾薬を強奪し、キルギス領内へと逃走する事件(タジキスタン国
   境警備局部隊とキルギス国境警備隊特殊部隊による合同作戦の結果、
   犯人5人を射殺、1人を身柄確保)が発生した他、2006年9月同地域にて
   ソグド州議会議員及び同行政郡副郡長に対する暗殺未遂事件並びに内
   務省施設爆破事件が発生するなど、治安の悪化が見られます。
 (ホ)ソグド州を中心とするウズベキスタンとの国境付近には、1999年以降地
   雷が敷設され、幹線以外のルートを使用した地域住民に犠牲者が出て
   いるほか、国境付近においてタジキスタンとウズベキスタンの両国境監視
   隊員による単発的な銃撃戦も発生していますので、国境付近においては
   特に注意が必要です。

(3)首都ドゥシャンベ市及びホジェンド市
  :「十分注意してください。」

 (イ)首都ドゥシャンベ市及び北部の中心都市ホジェンド市においては、商業
   店舗数が増え、市民の日常生活も安定してきています。一方、タジキス
   タンは、依然として経済的に貧しい国であり、ドゥシャンベ市でも、2002年
   2月に国際NGO事務所で強盗事件が発生し、同年10月には同じく国際N
   GO事務所において強盗殺人事件が発生するなど、首都ドゥシャンベ市
   や北部の中心都市ホジェンド市において富裕層が強盗等の標的になっ
   ています。また、内務省の犯罪統計によれば、犯罪発生件数は増加傾
   向にあるほか、最近の経済成長により、特に両市においては貧富の格
   差が急速に広まりつつあり、富裕層を標的とした犯罪は今後増加するも
   のとみられています。
 (ロ)近年、タジキスタンでは反政府武装勢力の活動は確認されていませ
   んでしたが、2005年1月と6月の2度にわたりドゥシャンベ市のほぼ中心
   地にある非常事態省の前において発生した爆発事件に関して、検事総
   長がIMU武装集団が敢行したテロと断定したほか、2006年6月16日には
   首都ドゥシャベ市中心部において3件の連続爆発事件等が発生していま
   す。
 (ハ)ホジェンド市においては、2006年1月27日カイラクム刑務所において、
   身柄拘束中であった同イスラム過激派組織のメンバーが武装集団によ
   り奪還されるという事件(銃撃により看守が死亡)が発生しています。
 (ニ)このほか、2005年夏にはコレラ感染とみられる患者が数千人規模で
   発生し、首都ドゥシャンベ市内においても複数の死者が出ていますの
   で、シャワー、歯みがき、レストランでの食事等の際には、生水、氷、生
   野菜等を口にしないように十分注意してください。また、近年ドゥシャンベ
   市内においては野犬が急増しており、狂犬病による死亡例も多数確認
   されていますので、特に夜間の外出には十分注意してください。つきまし
   ては、両市への渡航に際しては、最新の治安関連情報を収集し、滞在中
   は安全確保のために十分注意を払ってください。

3.滞在にあたっての注意
  滞在中は、下記の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにして
 ください。また、外務省、在タジキスタン日本国大使館、現地関係機関等
 より最新の情報を入手するよう努めてください。また、夜間の徒歩での外
 出は極力避けるとともに、宿泊するホテルは安全な場所を選ぶなどの点に
 も留意してください。不測の事態が発生した場合は、大使館に連絡してく
 ださい。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)在留届の提出
    現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの
   で、到着後遅滞なく在タジキスタン日本国大使館に在留届を提出して
   ください。また、住所その他届出事項の変更又はタジキスタンを去る
   (一時的な旅行を除く)ときは、その旨届け出てください。届出に際して
   は、郵送、ファックスのほか、インターネットによる電子届出も可能です
   ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )。
 (ロ)査証・出入国審査
    タジキスタン入国に際しては査証が必要です。日本には、タジキス
   タン大使館が置かれていないため、第三国に所在するタジキスタン大
   使館・総領事館等で査証を取得することになります。邦人旅行者が、
   無査証でのタジキスタン入国が可能との誤った情報に基づきタジキス
   タンへ入国しようとして、入国管理局でトラブルとなった事例も発生し
   ていますので、十分注意してください。タジキスタン国内への持ち込
   みが禁止されている物品は、麻薬、銃器のほか、ポルノ雑誌などです。
   スパイ活動の道具と見なされるような物品(望遠鏡、工具類など)も持
   ち込みを拒否される場合があります。また、古美術品等、歴史的価値
   のあるもの、または国家的な財産と見なされるものは国外持ち出しが
   禁止されています。
 (ハ)パミール通行許可証の取得
    ゴルノ・バダフシャン自治州を通行するためには、査証の他にパミ
   ール通行許可証
(パーミット)の取得が必要です。最近、この許可証
   を事前に取得することなく、同地域を通行した邦人旅行者が現地警察
   との間でトラブルを引き起こす事例が増えています。場合によっては、
   身柄を拘束される可能性もありますので、十分注意してください。
 (ニ)滞在登録
    タジキスタンに滞在する外国人は、滞在登録を義務付けられていま
   す。ホテルに宿泊する場合はホテル側が手続を行ってくれますが、ホ
   テル以外に滞在する場合には「オビール」(査証・滞在登録局)にお
   いて自分で滞在登録を行うことが必要となります。最近、この滞在登
   録を怠り、内務省から不法滞在を指摘される事例が増えていますの
   で、十分注意してください。
 (ホ)旅行制限、写真撮影の制限
    通常の査証のみでは、ゴルノ・バダフシャン自治州側を通行すること
   はできませんので、十分注意してください。軍事施設、空港などでの
   写真撮影は禁じられています。2005年2月には国境付近において軍事
   施設などを写真撮影した邦人旅行者がロシア国境警備隊(現在はタジ
   キスタン国境警備局に移管)により身柄を拘束される事件も発生して
   いますので、十分注意してください。なお、麻薬の所持・使用は法令に
   より厳しく罰せられます。
 (ヘ)予防接種
    タジキスタンにおける衛生事情は極めて悪く、毎年、腸チフス、マラ
   リア、コレラ、赤痢等の風土病の発生により多数の死者が発生してい
   るほか、野犬による多数の被害例(狂犬病による死亡例を含む)も報
   告されています。したがって、渡航に際しては、A・B型肝炎、腸チフ
   ス、ジフテリア、狂犬病、破傷風等の予防接種をお勧めします。

 (ト)爆発事件等に対する警戒
    2005年1月及び6月並びに2006年6月にドゥシャンベ市内で発生した爆
   発事件に鑑み、政府施設等多数の人が集まる場所では警戒する、政府
   施設や欧米主要関連施設等テロの標的となり得る場所には不用意に近
   づかないなど、安全の確保には十分注意してください。また、発生直後
   の爆発現場では二次災害の危険がありますので、絶対に近寄らないで
   ください。

(2)その他注意事項
 (イ)外出の際には、身の周りの安全に注意してください。特に、「渡航の延
   期をお勧めします。」の危険情報が発出されている地域にやむを得ず滞
   在されている方は、在タジキスタン日本国大使館と緊密に連絡してくださ
   い。また、長期滞在者の方は、不測の事態に備え、食料、飲料水を備蓄
   しておくとともに、パスポート、貴重品、衣服等をいつでも持ち出せるよう
   に準備しておき、さらに、退避手段についても常時確認しておいてください。
 (ロ)なお、アフガニスタンへの陸路での入国は極めて危険なため、厳に
   差し控えてください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロに関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロに関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3679
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在タジキスタン日本国大使館
  住所:80A Khlopkozavodskaya St. Dushanbe, Republic of Tajikistan
  電話: (992) 372-21-39-70
      (992) 372-21-37-24
  FAX : (992) 91-901-5030

テーマ:渡航情報、危険情報 - ジャンル:海外情報

【2007/05/11 13:39 】 | 中央アジア地域の渡航情報 タジキスタン
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