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イラク:治安情勢 (2007/05/17)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県
 及びドホーク県)
に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の
 全土
に対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」 ( 退避勧
 告
)を発出するとともに、スポット情報において累次にわたり、テロ・誘拐
 の脅威について注意を促しています。イラクではこれまで、治安組織や米
 軍、民間人等に対する攻撃や外国人誘拐等が相次いで発生しており、ま
 た、テロ事件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、邦人を含む外国
 人がテロ・誘拐等の直接の対象となっていることに十分留意が必要です。
  また、クルド地域は、これまでイラクの他の地域と比して安定していまし
 たが、別途9日付け及び15日付けスポット情報でお知らせしたとおり、5月9
 日に約100人の死傷者を出す自爆テロ事件が、13日にエルビル県と中部
 ニネヴァ県の県境に近い町で150人以上の死傷者を出す自爆テロ事件
 発生するなど、同地域及び同地域とイラク中・南部との境界付近において
 もテロが増加傾向にあります。現在、同地域に対しては退避勧告を発出
 していませんが、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、また
 イラク全体の情勢が流動的であることから、今後も同地域においてテロ事件
 が発生する可能性は排除できず、これまで以上に注意する必要があります。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりです。
 引き続きバグダッド市内及び周辺において大規模なテロ事件が発生してい
 るほか、これまで比較的安全とされてきた多国籍軍管理地域(インターナシ
 ョナルゾーン)への攻撃が増加傾向にあります。

(1)5月10日
 (イ)北部タミーム県キルクーク南部で、この日までに、武装集団がトラ
   ック運転手5人を拉致しました。
 (ロ)北部タミーム県キルクーク南方で、この日までに、ロケット弾数発
   が着弾し、5人が死亡しました。

(2)5月11日
 (イ)バグダッド東部のザファラニヤ地区で、爆発物を満載したトラック
   と自動車が、橋と警察署を防護する警察検問所2か所に突入する
   自爆テロがあり、少なくとも22人が死亡、60人が負傷しました。
 (ロ)北部タルアファル付近で道路脇の爆弾が爆発し、3人が負傷しま
   した。

(3)5月12日
 (イ)中部マダエンで、この日までに、ガソリンスタンドで駐車中の自動
   車爆弾が爆発し、給油待ちをしていた2人が死亡、4人が負傷しました。
 (ロ)中部マフムーディーヤ近郊で、米軍兵士7人とイラク人通訳1人の
   計8人がパトロール中に攻撃を受け、同通訳を含む5人が死亡、米
   軍兵士3人が行方不明になりました。

(4)5月13日
 (イ)クルド地域エルビル県と中部ニネヴァ県の県境に近い町マフムー
   ルで、爆発物を積んだ車両が同町庁舎とクルド政党「クルド民主党
   (KDP)」と「クルド愛国同盟(PUK)」の地元事務所が入居する施設
   に突入する自爆テロがあり、少なくとも50人が死亡、115人が負傷
   しました。
 (ロ)バグダッド中心部のワスバ広場で自動車爆弾が爆発し、イラク人
   少なくとも17人が死亡、46人が負傷しました。

(5)5月14日
 (イ)中部バークーバで、自動車2台に分乗した武装集団が警察の検問
   所を攻撃し、警察官3人と民間人2人の計5人が死亡、警察官2人と
   民間人4人の計6人が負傷しました。
 (ロ)バグダッド南東部のザファラニヤ地区の屋外市場で、迫撃砲弾3発
   が着弾し、民間人3人が死亡、9人が負傷しました。

(6)5月15日
 (イ)南部バスラ北方のラティフ地区で、デンマーク軍のパトロール隊が
   武装集団からの攻撃を受け、同軍兵士3人が拉致されました。
 (ロ)バクダッドの多国籍軍管理地域(インターナショナルゾーン)に、迫
   撃砲弾又はロケット弾少なくとも1発が撃ち込まれ、米国大使館の請 
   負業者ら9人が負傷しました。

(7)5月16日
 (イ)中部ディヤーラ県のバークーバ近郊の市場付近で、爆弾と塩素の
   タンクを仕掛けたトラックが爆発し、民間人32人が死亡、65人以上が 
   負傷しました。
 (ロ)バグダッドの多国籍軍管理地域(インターナショナルゾーン)に迫撃
   砲弾10発が撃ち込まれ、イラク人少なくとも2人が死亡、外国人2人
   とイラク人8人の計10人が負傷しました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。最
 近でも、外国人を狙った誘拐事件が発生しています。これまでに発生した
 事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限らず様々です。また、犯
 罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいることも考えられます。
 誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がますます計画的かつ巧妙
 になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数等で警護を圧倒し拉
 致が実行される例があるほか、武装集団が事務所や住居に侵入した上で誘
 拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに十分
  留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、どのような
  目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の地域に滞
  在されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置を講じた
  上で直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期するよう
  お勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十分な
  安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよう、また、
  イラク中・南部との境界付近に立ち入らないよう、現地事情に詳しいガイド
  などを雇用するようにしてください。また、テロの標的となりやすい政府関
  係機関に近づかないようにしてください。

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在イラク日本国大使館
  電話: (873-761) 213234(衛星電話)
  FAX : (873-761) 213235(衛星電話回線)

テーマ:中東 - ジャンル:海外情報

【2007/05/17 02:59 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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