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レバノンに対する渡航情報(危険情報)の発出
リタニ川ハスバイヤ南郊外以南の地域及び各地のパレスチナ
  難民キャンプ

    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
トリポリ市
    :「渡航の延期をお勧めします。」(引き上げ)
上記以外の地域(首都ベイルートを含む)
    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
                                    → 地図

1.概況
(1)2006年8月以降、ヒズボラとイスラエルとの間の「敵対行為の停止」は
  おおむね守られています。しかし、依然未解決の問題があり、不測の事
  態が発生する可能性があります。また、レバノン南部を中心に多数の不
  発弾が残され、処理にはまだ時間がかかる見通しです。
(2)2006年秋以降、国内政治グループ間の対立が激しくなっています。2006年
  11月には首都ベイルート市郊外で工業相の暗殺事件が発生し、2007年1月
  には首都ベイルート市南部の大学周辺において銃撃戦が、同2月には一般
  旅客バスの爆発事件、同4月末には政府支持グループの支持者誘拐殺害
  事件、同5月20日には首都ベイルート市内で爆弾爆発事件が発生しており、
  依然として治安は落ち着きをみせていません。また、2007年5月下旬以降に
  国連安保理で国際法廷問題が協議される予定となっており、同9月頃からは
  新大統領選出プロセスが開始される予定で、これらの機会に政治対立が深
  まる可能性があります。

(3)2007年5月20日以降、北レバノン県トリポリ市内等において、イスラム過激
  組織「ファタハ・イスラーム」とレバノン治安部隊等との間で衝突が発生し、
  多数の死傷者が出ています。

2.地域情勢

(1)リタニ川-ハスバイヤ南郊外以南の地域及び各パレスチナ難民
  キャンプ

  :「渡航の延期をお勧めします。」

 (イ)2006年8月に安保理決議1701が採択されて以降、国連暫定レバノン軍
   (UNIFIL)やレバノン国軍がこの地域に展開し、ヒズボラとイスラエルとの間
   の「敵対行為の停止」はおおむね守られています。しかし、イスラエルとの
   間の懸案となっている捕虜交換問題やシェバア農地問題に進展はなく、イ
   スラエル軍機による領空侵犯も続いています。イスラエルは、ヒズボラが武
   器密輸を続けていると主張しており、今後不測の事態が発生する可能性も
   あります。
 (ロ)パレスチナ難民キャンプにおいては、パレスチナ組織同士や住民の間で
   発砲事件が散発しています。難民キャンプでは、銃器が容易に入手できる
   状態にあり、またレバノンの警察力が及んでいないため、外国人旅行者等
   が犯罪や事故にあった場合でも、レバノン官憲に救助を求めることは困難
   です。
 (ハ)レバノン南部を中心に多数の不発弾や地雷が散在しており、処理には時
   間がかかる見通しです。レバノン国軍は、不審物には近づかないよう注意
   を呼び掛けています。またアル・カイーダは、イスラム過激グループに対し、
   UNIFILを攻撃対象とするよう呼び掛けています。

   つきましては、リタニ川-ハスバイヤ南郊外以南の地域及び各パレスチナ
  難民キャンプに渡航・滞在される方は、どのような目的であれ、渡航を延期
  するようお勧めします。また、やむを得ない事情で同地域に渡航・滞在され
  る方は、今後のレバノン情勢の推移に十分な注意を払うとともに、外務省、
  在レバノン日本国大使館、報道等から最新の関連情報を収集した上で、不
  測の事態に巻き込まれないよう引き続き十分な安全対策を講じてください。

(2)トリポリ市
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   2007年5月20日以降、トリポリ近郊のナフル・バーリド・パレスチナ難民キ
  ャンプにおいて、イスラム過激組織「ファタハ・イスラーム」とレバノン治安部
  隊等との銃撃戦が行われています。同22日現在までのところトリポリ市内
  の治安状況は平穏が保たれていますが、今後、これらイスラム過激組織
  とレバノン治安部隊との衝突が同市内に拡大する可能性も否定できません。

   つきましては、トリポリ市に渡航・滞在される方は、どのような目的であれ、
  渡航を延期するようお勧めします。また、やむを得ない事情で同市に渡航・
  滞在される方は、今後のレバノン情勢の推移に十分な注意を払うとともに、
  外務省、在レバノン日本国大使館、報道等から最新の関連情報を収集し
  た上で、不測の事態に巻き込まれないよう引き続き十分な安全対策を講じ
  てください。

(3)首都ベイルートを含む上記(1)及び(2)以外の地域
  :「渡航の是非を検討してください。」

 (イ)2006年12月から野党グループは、首都ベイルート市内中心部にある
   首相府前の広場で大規模な集会・座り込みを続け、2007年1月にはゼネ
   ストを行うとともに、ベイルート国際空港周辺を含む全土で道路封鎖を
   行いました。現在までのところ政治対立解消の目途は立っていません。
    また、2007年1月には首都ベイルート市南部にある大学周辺で住民多
   数を巻き込む銃撃戦、同2月には一般旅客バスの爆発事件、同4月末に
   は政府支持グループの支持者誘拐殺害事件、同5月20日及び21日には
   首都ベイルート市内で爆弾爆発事件が発生しており、依然として治安は
   落ち着きをみせていません。
 (ロ)2007年5月下旬以降、国連安保理においてハリーリ元首相暗殺事件に
   関する国際法廷設置問題が協議される予定です。また、同11月に任期
   満了を迎えるラフード大統領の後任選出の動きが9月末頃から始まる予
   定です。このような政治的な動きを契機に対立がさらに深まる可能性が
   あり、首都ベイルート等で不測の事態が発生する可能性も排除されま
   せん。
 (ハ)レバノンではパレスチナ難民キャンプ等でイスラム過激グループが活
   動していることから、今後もレバノン人政治家に対する暗殺事件や、欧
   米関連施設やUNIFIL等国連関連施設等に対するテロ事件が発生する
   可能性があります。

   つきましては、首都ベイルートを含む上記(1)及び(2)以外の地域に渡
   航・滞在される方は、渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討し 
   てください。また、既に滞在されている方については、最新の治安情報の
   入手に努め、十分な安全対策を講じるようお勧めします。

3.滞在に当たっての注意
  滞在中は下記事項に十分留意して行動し、自ら危険を避けるようにしてく
 ださい。また、外務省、在レバノン日本国大使館及び現地関係機関等より
 最新情報を入手するよう努めてください。

(1)レバノン滞在中は、国内情勢のみならずパレスチナ情勢など中東情勢を
  注視しつつ、治安情勢の推移に十分留意してください。

(2)しばしば大規模なデモや集会が行われる場所(首都ベイルート市内では、
  ダウンタウン地区の殉教者広場、首相府・国連ESCWAビル周辺、政府機
  関・各国大使館、国立博物館、主要大学周辺等)やイスラム過激派が標
  的とするような欧米権益等への不要な訪問は避けてください。訪問しなけ
  ればならない際には、衝突等の不測の事態を避けるため、周囲の状況に
  注意してください。

(3)外出中に不測の事態が発生した場合には、自宅や職場又は滞在中のホ
  テル等、連絡手段の確保しやすい場所に速やかに戻るとともに、関連情報
  の収集に努め、事態沈静化まで待機するなど、自らの安全確保に努めて
  ください。

(4)地雷原表示や不発クラスター弾表示がある場所はもとより、観光施設や、
  道路、居住地等から離れた山林、野原等には立ち入らないでください。ま
  た、不審な金属物等には手を触れたり近づかないでください。

(5)パスポートにイスラエルの査証や出入国スタンプが押されている場合
  には、レバノン入国を拒否されますので注意してください。また、ヨルダン・
  イスラエル国境にあるヨルダン側検問所の出入国スタンプがある場合、実
  際にイスラエルに入国していなくても、イスラエルに出入国したと見なされ、
  入国を拒否される可能性もあります。

(6)やむを得ない事情により、「渡航の延期をお勧めします。」の地域に滞在
  されている方は、平素から在レバノン日本国大使館と緊密に連絡を取って
  ください。また、不測の事態に備え、食糧、飲料水を備蓄し、パスポート、
  貴重品、衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておくとともに、退避手
  段についても常時確認しておいてください。

(7)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、到
  着後遅滞なく在レバノン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、
  届出事項に変更が生じたとき又はレバノンから去る(一時的な旅行を除く。)
  ときは、その旨を届け出てください。
   なお、在留届の届出は、郵送、ファックスのほか、インターネットによっても
  行うことができます。 ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )
4.隣国のシリア、イスラエルに対しても、別途危険情報が発出されていますの
 で、同情報の内容にも御留意ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせは除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ) 
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在レバノン日本国大使館
  住所:Serail Hill Area, Army Street, Zokak El-Blat, Beirut, Lebanon.
     (P.O. Box 11-3360)
  電話: (961-1) 989751~3
  FAX : (961-1) 989754

テーマ:渡航情報、危険情報 - ジャンル:海外情報

【2007/05/22 01:55 】 | 中東地域の渡航情報 レバノン
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