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イラク:治安情勢 (2007/05/31)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県
 及びドホーク県)
に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の
 全土
に対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」(退避勧告
 を発出するとともに、スポット情報において累次にわたり、テロ・誘拐の脅威
 について注意を促しています。イラクではこれまで、治安組織や米軍、民間
 人等に対する攻撃や外国人誘拐等が相次いで発生しており、また、テロ事
 件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、邦人を含む外国人がテロ・
 誘拐等の直接の対象となっていることに十分留意が必要です。
  また、クルド地域は、これまでイラクの他の地域と比して安定していました
 が、5月9日付け及び15日付けスポット情報でお知らせしたとおり、5月9日に
 中心都市エルビルで約100人の死傷者を出す自爆テロ事件が、13日にエル
 ビル県と中部ニネヴァ県の県境に近い町で150人以上の死傷者を出す自爆
 テロ事件が発生するなど、同地域及び同地域とイラク中・南部との境界
 付近
においてもテロが増加傾向にあり、5月20日にもスレイマニアで小規模
 な爆弾の爆発事件が発生しています。現在、同地域に対しては 退避勧告
 を発出していませんが、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、
 またイラク全体の情勢が流動的であることから、今後も同地域においてテロ
 事件が発生する可能性は排除できず、これまで以上に注意する必要があり
 ます。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりです。
 引き続きバグダッド市内及び周辺において大規模なテロ事件が発生してい
 るほか、多国籍軍管理地域(インターナショナルゾーン)への攻撃も増加傾
 向にあります。

(1)5月24日
 (イ)バグダッド北部フセイニヤ地区の幹線道路上で、この日までに、武
   装集団がミニバスを攻撃し、13人が死亡、4人が負傷しました。
 (ロ)中部ファッルージャで、葬列を狙ったとみられる自動車爆弾が爆発
   し、参列者ら少なくとも27人が死亡、30人以上が負傷しました。

(2)5月25日
 (イ)中部バークーバ北方で、この日までに、武装集団が村を襲撃し、民
   間人5人が死亡しました。
 (ロ)中部ファッルージャで、警察要員の自宅を標的とした自動車爆弾
   遠隔操作で爆発し、2人が死亡、13人が負傷しました。

(3)5月26日
 (イ)バグダッド南西部のバヤー地区で、この日までに、警察高官が乗車
   中の車両から引きずり出されて拉致された上、殺害されました。
 (ロ)中部バークーバ近郊の村で、この日までに、武装集団による襲撃が
   あり村民17人が死亡しました。
 (ハ)バグダッド南西部のバヤー地区で、迫撃砲自動車爆弾による攻撃
   があり、少なくとも6人が死亡、34人が負傷しました。

(4)5月27日
 (イ)バグダッド北部のアーザミーヤ地区で、移動中の警察のパトロール
   隊を道路脇に仕掛けられた爆弾1発が直撃し、警察官3人が負傷しまし
   た。
 (ロ)バグダッド北部で、武装集団が市場を攻撃し、2人が死亡、8人が負
   傷し、さらにその後、同集団がミニバス1台を待ち伏せ攻撃し、運転手
   1人が死亡、乗客6人を拉致しました。

(5)5月28日
 (イ)バグダッド中心部の商業地区にあるイスラム教スンニー派モスク付
   近で、爆発物を積んだトラックが爆発し、少なくとも24人が死亡、68人
   が負傷しました。
 (ロ)バグダッド中心部のカッラーダ地区と西部アメリヤ地区で、迫撃砲
   弾
が着弾し、計10人が死亡、39人が負傷しました。(両事件の関連性
   は不明です。)

(6)5月29日
 (イ)中部サーマッラー郊外で、この日までに、武装集団が偽装検問所
   を設置し、地元の武装勢力に対抗していた2部族の構成員、警察官、
   兵士ら40人余りを拉致しました。
 (ロ)バグダッド中心部にある広場の交差点付近で、爆弾を仕掛けたミニ
   バスが爆発し、23人が死亡、68人が負傷しました。
 (ハ)バグダッド中心部の財務省で、警察の制服を着用した集団が英国人
   5人を拉致しました。
 (ニ)バグダッド西部のアミール地区のシーア派モスクの外で、自動車爆
   弾
が爆発し、21人が死亡、53人が負傷しました。

(7)5月30日
 (イ)北部キルクークとハウィージャ(いずれもタミーム県)を結ぶ道路で、
   この日までに、警察の制服を着用した武装集団が偽装検問所を設
   置し、民間人17人を拉致しました。
 (ロ)中部ファッルージャで、米軍基地を狙ったとみられる複数の迫撃砲
   弾
が標的を外れて住宅地に着弾し、民間人9人が死亡、15人が負傷し
   ました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。最
 近でも、上記2.(6)(ハ)のように外国人を狙った誘拐事件が発生していま
 す。これまでに発生した事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限ら
 ず様々です。また、犯罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいる
 ことも考えられます。誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がます
 ます計画的かつ巧妙になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数
 等で警護を圧倒し拉致が実行される
例があるほか、武装集団が事務所
 や住居に侵入した上で誘拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに十分
  留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、どのような
  目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の地域に滞在
  されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置を講じた上
  で直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期するよう
  お勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十分な
  安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよう、また、
  イラク中・南部との境界付近に立ち入らないよう、現地事情に詳しいガイド
  などを雇用するようにしてください。また、テロの標的となりやすい政府関
  係機関に近づかないようにしてください。

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在イラク日本国大使館
  電話: (873-761) 213234(衛星電話)
  FAX : (873-761) 213235(衛星電話回線)

テーマ:中東 - ジャンル:海外情報

【2007/05/31 01:52 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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