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トルコに対する渡航情報(危険情報)の発出
●イスタンブール県及び南東部12県(トゥンジェリ、エラズー、ビンギョル、
 ディヤルバクル、マルディン、バトマン、ムシュ、ビトリス、シールト、ヴァン、
 ハッキャーリ、シュルナク)
    :「十分注意してください。」(継続)
                                      → 地図

1.概況
(1)トルコでは2003年11月、イスタンブール市の英国総領事館など市内4か
  所において大規模な爆弾テロ事件が連続して発生し、多数の死傷者が出
  ました。この事件以降もイスタンブール県やトルコ南東部県のほか、2006
  年8月に地中海沿岸の都市マルマリスで、2007年5月にはエーゲ海沿岸の
  都市イズミルといった観光都市や首都アンカラ等でも爆弾爆発事件が発
  生しています。
   また、2007年に入り、警察がイスタンブール市内を標的にした数件のテ
  ロ計画を阻止したとの報道があり、さらに、同警察は国内においてアル・カ
  ーイダと繋がりがあるとみられる容疑者37人を逮捕し、この容疑者等は国
  内主要都市での爆弾テロ計画を進めていたとの報道もあります。

(2)大統領選挙等に関連して、2007年4月及び5月にイスタンブール、首都
  アンカラ、イズミル、サムスンにおいて大規模な集会が行われました。
  同年7月22日に予定されている総選挙に向け、今後も同様の政治集会が
  各地で行われることも予想されます。

(3)イラン、イラクとの国境付近を含む南東部の各県では、依然としてクルド
  人独立国家の建設を主張するクルド労働者党(PKK:別名「クルド人民会
  議(KONGRA-GEL)」)による爆弾テロ事件や主として山間部における同
  組織と治安部隊との間での戦闘が続いており市民や兵士の死傷者が出
  ています。

(4)2006年4月、報道によれば、クルド系反政府組織が「我々は地元と外国
  の観光業者、ホテル、旅行・観光代理店を標的にする。」との声明を発出
  しています。また、2007年3月にも同様の声明を発出したとの報道もあり
  ます。

(5)トルコ国民は概して親日的ですが、イスタンブール県など国内主要観光
  地では、単独の日本人旅行者を狙った睡眠薬強盗や盗難事件の被害が
  多数報告されています。

2.地域情勢
(1)イスタンブール県
  :「十分注意してください。」

 (イ)イスタンブール市では、2003年11月15日に市内2か所のシナゴーグ
   (ユダヤ教の教会堂)において、また、同20日に英国総領事館及び
   HSBC銀行(英国系銀行)トルコ本部において、イスラム過激派による
   とみられる大規模な爆弾テロ事件が連続して発生し、多数の死傷者
   を出しました。
 (ロ)この事件以降もイスタンブール市内の各地で爆弾爆発事件が散発
   し、同市内の政党事務所前、外資系銀行支店前バスターミナル
   政府機関、テレビ局前、レストラン、警察署に隣接するインターネット
   カフェ
、スーパーマーケット等で発生しています。
 (ハ)最近では2006年5月、旧市街中心部エミノニュ地区のバスターミナル
   に設置されたゴミ箱
が爆発し、4人が負傷する事件、また、同8月には
   バージュラル地区にある学校付近で爆弾が爆発し6人が負傷する事件
   が発生しました。
 (ニ)2007年に入ってからはイスタンブール市を含むイスタンブール県内
   において爆弾爆発事件は発生していないものの、警察は3月にコジャエ
   リの産業施設爆破を計画していたPKKのメンバー12人を逮捕し、4月8日
   には、爆弾テロを企図しプラスチック爆弾を所持していた28歳の女性を
   市内中心地のタクシム広場で逮捕したと報じられています。
    また、2月から3月にかけて、デモ隊がバスを襲撃する放火事件が散
   発しました。

   つきましては、イスタンブール県に渡航・滞在される方は、常に最新
  の関連情報の入手に努めるとともに、下記「3.滞在に当たっての注
  意」を参照の上、安全対策に十分注意を払ってください。

(2)南東部12県(トゥンジェリ、エラズー、ビンギョル、ディヤルバクル、マルディン、
   バトマン、ムシュ、ビトリス、シールト、ヴァン、ハッキャーリ、シュルナク)
  :「十分注意してください。」

 (イ)PKKは、2006年10月、トルコ国内において一方的停戦に入る旨宣言し
   たものの、治安部隊との衝突や爆弾事件が頻発しています。
    最近では、2007年1月にディアルバクル県及びビンギョル県で治安部
   隊とPKKのメンバーが衝突し、死傷者を出す事件が発生しました。同
   3月には、シールド県で治安部隊に協力していた警備員とPKKのメンバ
   ーが衝突し、警備員3人が死亡する事件、また、マルディン県では治安
   部隊とPKKのメンバーが衝突し、同メンバー1人が死亡する事件、さら
   に、ディアルバクル県では地雷が爆発し、治安部隊が死傷する事件が
   発生しています。同4月にはビンギョル県、トゥンジェリ県及びシュルナ
   ッツ県等で治安部隊とPKKのメンバーが激しく衝突し、多数の死傷者を
   出す事件が発生しています。
    このほかにもトルコ南東部各県において、過去に同様の事件が頻発
   しており多数の死傷者が出ています。
 (ロ)また、イラン、イラクと国境を接する地域では、PKK関係者がトルコ・
   イラク間を往来し、イラクの武器・爆発物等がトルコに流入しているとの
   報道もあり、こうした関連事案に巻き込まれる可能性も考えられます。

   つきましては、同地域に渡航・滞在される方は、常に最新の関連情報
  の入手に努めるとともに、下記「3.滞在に当たっての注意」を参照の上、
  安全対策に十分注意する必要があります。

(3)その他の地域
 ○首都アンカラ市内を含め、各地で左翼系過激派グループによる小規模な
  爆弾爆発事件(未遂を含む)が発生しています。
 ○首都アンカラ市内では、チャンカヤ区において、2005年7月に法務省ビル
  前での自爆テロ未遂事件や、同10月にマルテペ地区の公共立体駐車場に
  駐車中の車輌が爆発する事件が発生しました。さらに2007年5月には、シ
  ョッピングモール前のバス停において、6人死亡、約80人が負傷する爆弾
  テロ事件が発生しました。
 ○エーゲ海沿岸では、2007年5月12日、イズミル市ボルノバ地区にある市場
  において自転車に置かれていた手製爆弾が爆発し、1人死亡、14人が負傷
  した事件が発生しました。
   また、2005年7月にイズミル県チェシメ市中心部のチェシメ広場に所在す
  る銀行付近で、ゴミ箱が爆発し、負傷者を出す事件や、アイドゥン県クシャ
  ダス市で、小型バス内にあった爆弾が爆発し、死傷者を出す事件が発生
  しています。
 ○地中海沿岸では、2006年8月にムーラ県マルマリスにおいて、ミニバスが
  爆発し英国人旅行者10人とトルコ人11人が負傷し、同6月にメルシン県中
  心部において負傷者を出す爆発事件及びアンタリヤ県マナヴガット市内
  のレストランで負傷者を出す爆発事件が発生しました。2005年8月には、
  アンタリヤ県アンタリヤ市で、旧市街カレ・カプス及びドーウ・ガラージュ地
  区に設置されていたゴミ箱2つがほぼ同時に爆発し、外国人を含む負傷者
  を出す事件が発生しています。
 ○マラティヤ県、アダナ県では、2006年1月、政府系施設において、小規模
  な爆発事件が発生しました。

3.滞在に当たっての注意
  トルコ滞在中は、以下の事項に十分注意して行動し、危険を避けるよう
 にしてください。

(1)全般的な注意事項
 (イ)観光地もテロの対象となり得ることに常に留意し、ホテル、ショッピン
   グセンター、レストランその他の娯楽施設(ディスコ、ナイトクラブ、バー
   など)を含め、なるべく警備のしっかりとした施設を利用するようお勧め
   します。
 (ロ)建物の中及び街頭や公園などの野外を含め、放置された不審物(バ
   ッグ、袋、包みなど)やゴミ箱に爆弾が隠されている可能性があるの
   で、常にそうした物がないか周囲に気をつけ、不審物があった場合に
   は近づかないよう注意してください。
 (ハ)警察、軍駐屯地などの治安関係施設、政府機関などもテロの標的と
   なる可能性があるので、なるべく近づかないよう注意してください。
 (ニ)出掛ける際には、自分の行き先を知人等に告げてから出かけるよう
   心掛けてください。
 (ホ)近くで不測の事態が発生した場合には、家族や会社に連絡し事件現
   場には近づかないよう注意してください。
 (ヘ)南東部各県においては、国境付近、山間部及び僻地への旅行、山間
   部での夜間の移動旅行は極力避けてください。
 (ト)トルコでは大統領選挙等に関連して、2007年4月及び5月にイスタン
   ブール、首都アンカラ、イズミル、サムスンにおいて大規模な集会が
   開催されました。今後も7月22日に予定されている総選挙に向けて、同
   様の政治集会が各地で開催されることが予想されます。これらの集会
   は、これまでのところ平穏に行われていますが、非常に多数の民衆が
   集まるため混乱や不測の事態が発生する可能性も排除されません。
    つきましては、訪問先での集会に関する情報を事前に収集し、可能
   な限り集会の場所には近づかない等、安全に配意してください。

(2)観光旅行者向けの注意事項
   トルコを観光で旅行される方は、上記(1)のほか、以下の事項にもご
  注意ください。なお、具体的な犯行手口等については、<安全対策基礎
  データ>
を御参照ください。
 (イ)イスタンブール市やアンタリヤ市(地中海沿岸の観光都市)、カッパド
   キア、サフランボルといった観光地において、単独の日本人観光客を
  狙った睡眠薬強盗が多発しています。見ず知らずの人から飲食を勧め
  られても断る、万一被害に遭ったときに備え、現金、クレジットカード、パ
  スポートは分けて、できるだけホテルのセーフティー・ボックス等に保管
  しておく等の注意が必要です。
 (ロ)イスタンブール市では、暴力バーによる被害が発生しています。客
   引きが声を掛けてきても関心を向ける素振りを見せず、強引な誘いに
   は毅然とした態度で断ることが必要です。タクシム地区イスティクラ
   ル通り等で頻発しているため、特に夜間、同通り付近を通行する際に
   は注意が必要です。
 (ハ)また、国内主要観光地では、中級以下のホテル室内での盗難事件、
   買い物中の隙を狙ったポーチやハンドバッグ、デイパックの盗難事件
   などが発生しています。これら犯罪被害に遭わないためには、身の周
   り品、特にパスポートや現金その他貴重品には十分注意してくださ
   い。
 (ニ)国内旅行では、バスで長距離を移動することが多いですが、長時間
   バスに乗っていることで疲労が蓄積するためか、年輩者を中心に体調
   を崩す日本人旅行者が少なからず報告されています。旅行日程の作
   成に当たっては無理のない日程とし、具合が悪くなったらゆっくり休む
   など、健康管理には十分注意してください。
 (ホ)夜間の一人歩きは避けてください。

(3)長期滞在者向けの注意事項
   トルコに長期滞在中の方は、上記(1)及び(2)のほか、以下の事項に
  も御注意ください。なお、緊急時には在トルコ日本国大使館、在イスタン
  ブール日本国総領事館とも夜間、休日を問わず連絡が取れる体制にな
  っていますので、遠慮なく御連絡ください。
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの
   で、到着後遅滞なく在トルコ日本国大使館又は在イスタンブール日本
   国総領事館に「在留届」を提出してください。また、届出事項に変更が
   生じたとき又はトルコから去る(一時的な旅行を除く)ときは、その旨
   を届け出てください。
    なお、在留届の届出は、郵送、FAXの他、インターネットによっても
   行うことが出来ます。( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )
 (ロ)スリ、ひったくり、空き巣及び車上狙いの被害が報告されています。
   普段から玄関の鍵や窓の格子をよく点検するとともに、外出の際には
   施錠を確認してください。また、街中では身の周りに十分注意してくだ
   さい。
    車上狙いの被害に遭わないため、車内に貴重品を放置したまま車か
   ら離れたり、夜間の路上駐車は避けてください。
 (ハ)イスタンブール市では、人が乗っている車両を複数人で襲い、車両
   を強奪するという強盗事件も報告されています。人通りの途絶える深
   夜に車を利用する際は、特に注意してください。
 (ニ)首都アンカラやイスタンブールの市内中心部では、大規模なデモが
   行われることがあります。これらデモの際に、警察部隊とデモ参加者
   が衝突し、双方に怪我人が出た例もあります。巻き添え被害に遭わな
   いよう、デモが行われている現場には近づかないようにしてください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在トルコ日本国大使館
  住所:Resit Galip Caddesi No.81, Gaziosmanpasa, Ankara, Turkey
  電話: (90-312) 446-0500
  FAX : (90-312) 437-1812
  ホームページ: http://www.tr.emb-japan.go.jp/index_j.htm
 ○在イスタンブール日本国総領事館
  住所:Tekfen Tower 10th Floor, Buyukdere Caddesi No.209, 4.
     Levent 34394, Istanbul, Turkey
  電話: (90-212) 317-4600
  FAX : (90-212) 317-4604
  ホームページ: http://www.istanbul.tr.emb-japan.go.jp/index_j.html

テーマ:渡航情報、危険情報 - ジャンル:海外情報

【2007/05/24 02:43 】 | 中東地域の渡航情報 トルコ
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