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パプアニューギニアに対する渡航情報(危険情報)の発出
ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地を除く)
    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●上記を除く全地域
    :「十分注意してください。」(継続)
                                     → 地図

1.概況
(1)選挙に伴う治安情勢
   2007年5月から10月にかけて国会及び地方議員選挙が実施されており、
  激しい選挙戦が繰り広げられています。過去の総選挙では、治安上の大
  きな混乱が見られた地域がありました。今次総選挙においても選挙に絡
  む事件が発生しており、治安への影響が懸念されます。

(2)都市部における凶悪犯罪
   地方からの移住者が物価が高い都市での生活に困窮し、犯罪に加担す
  る傾向がみられます。殺人、強盗、強姦、傷害等の凶悪事件が頻繁に発
  生しており、邦人の被害も発生しています。しかし、警察機構は、人手不足
  や予算不足により十分機能しておらず、犯罪者の検挙率はかなり低い状
  況です。
(3)ブーゲンビル情勢
   2005年6月、ブーゲンビル州に自治政府が発足しましたが、同島南部
  (アラワ市以南)においては、反自治政府勢力に対する統制が不十分で
  す。

(4)地震・火山活動
   パプアニューギニアの一部は環太平洋火山帯に位置し、時折比較的強
  い地震や火山活動が観測されます。特にニューブリテン島には複数の活
  火山が存在し、噴煙を上げています。

2.地域情勢
  2007年5月から7月にかけて国会議員選挙が実施されています。毎回激し
 い選挙戦が繰り広げられ、過去には夜間外出禁止令が全土に2か月間にわ
 たって発出されたことや、一部の都市で治安機関が機能しなくなったことが
 あります。今次選挙に絡む事件が既に発生しており、治安に影響を及ぼす
 ことが懸念されます。また、今回から地方政府議員選挙が別日程となり8月
 から10月に予定されています。選挙戦の動向によっては、選挙終了後も長
 期間治安に混乱が生じることも予想されることから、パプアニューギニアに
 渡航・滞在する場合には十分な情報収集を行い、準備を行ってください。特
 にハイランド地方への訪問については、注意が必要です。
  市民の公共交通手段であるPMV(乗合いバス)が選挙運動に駆り出され、
 市民生活に影響が出ることがあります。また、街中では選挙演説などが突
 然始まり、群衆が集まることがあります。これら群衆が暴徒化する可能性
 や、スリや強盗の被害に遭う危険性が高いため、興味本位で人混みに近づ
 くことは避けてください。

(1)ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地を除く)
  :「渡航の是非を検討してください。」

   ブーゲンビル紛争の際に反政府活動の中心となってきたBRA(ブーゲ 
  ンビル革命軍)より派生したメカムイ防衛軍は、同島南部に位置するパン
  グナ鉱山付近に「NO GO ZONE(立入禁止区域)」を自ら設定し、反自
  治政府活動を行ってきましたが、2005年7月末に指導者フランシス・オナ
  が死去したため勢力が弱体化しています。ただし、アラワ市からNO GO
  ZONEへ向かう道路の封鎖は依然行われており、往来はできません。
   他方メカムイ防衛軍を追い出されたノア・ムシンクを首謀者とする武装
  集団も、トヌを拠点に活動を続けています。自らの手で同地域の秩序回
 復を目指すグループとムシンク一派の間で銃撃戦が発生したこともあり、
 今後の情勢は予断を許しません。他方、ムシンクの武装集団に対し軍事
 訓練等を施してきた5人のフィジー人傭兵のうち、報酬の未払い問題など
 から4人が警察に投降するなど、治安回復につながり得る動きも一部に見
 られますが、その動向を引き続き注視する必要があります。さらに、同島
 内においては、インフラ(道路、橋、電気、通信)整備が非常に遅れていま
 す。特に雨期などは増水によって道路が寸断されるなど、予期せぬ事態
 に遭遇する可能性があります。ついては、(ブカ及びアラワ市以北につい
 ては十分注意の上渡航が可能ですが、)メカムイ防衛軍の拠点が点在す
 るアラワ市以南(アラワ市街地を除く)への渡航については、その是非を含
 めた十分な検討を行い、やむを得ない事情から渡航する場合には、信頼
 のおける旅行会社等を通じて地元関係者と調整するなど、万全の安全対
 策をとることをお勧めします。

(2)首都ポートモレスビー市及びレイ市等の地方主要都市
  :「十分注意してください。」

   首都ポートモレスビー市とその周辺地域及びレイ市、マウントハーゲン
  市等の地方都市では、スリやひったくり等の一般犯罪のほか、集団に
  よる婦女暴行、「ラスカル」(5~10人程度の武装集団)による銀行・
  商店強盗、また、武器等を用いた車両強奪といった凶悪犯罪
が後
  を絶ちません。また、首都の国立博物館などの観光地においても、観光
  客が武装集団に襲撃される事件が発生しています。

(3)北部沿岸地域
  :「十分注意してください。」

   ニューブリテン島、及びニューアイルランド島は環太平洋火山帯に位
  置するため、頻繁に地震や火山活動が観測されています。特にニュ
  ーブリテン島には複数の活火山があり、2006年7月には島中部地区、同
  年10月には島北部ラバウルにおいて、空港が一時閉鎖され付近住民が
  避難を要するような比較的大規模な火山活動がありました。また、本
  年4月にはソロモン諸島沖にて地震が発生し、当国沿岸部で津波被害
  発生したほか、5月にはモロベ州において海底火山が噴火し、この影響で
  高潮が発生したため、住民が避難するという事態が発生しています。

(4)ハイランド地方:(西、南、東ハイランド州、エンガ州及びチンブ州
  の計5州)
  :「十分注意してください。」

 (イ)南ハイランド州では、州政府内部に蔓延した汚職等で行政サービス
   などが低下していたため、昨年8月に非常事態宣言が中央政府により
   発動されました。同決定は最高裁判所より無効との判断がなされまし
   たが、秩序回復のための治安維持警察部隊は引き続き配置されてい
   ます。
 (ロ)2006年11月、西ハイランド州トゴバ(Togoba)地区(州都マウントハー
   ゲンから西へ約20km)において、部族間衝突が発生しました。同地域
   では過去数十年にもわたって衝突を繰り返していますが、今回は多数
   の高性能武器(ライフル等)が使用され双方に死傷者が出るとともに、
   影響が広範囲に及びました。同地域は主要幹線道路(ハイランド・ハイ
   ウェイ)に面しておりますが、大木等によりロード・ブロックが設けられ、
   通行する車両や乗客の検査が行われるなどし、一般市民の生活にも
   影響が出ました。今年1月には西ハイランド州マウントハーゲン市内中
   心部でも部族衝突に起因する混乱が起きていますので、市街地であっ
   ても油断はできません。
 (ハ)ハイランド地方のその他の地域においても、銃器を用いた車両襲撃
   などの凶悪犯罪が発生しており、また部族対立が続いている地域があ
   りますので十分御注意ください。

(5)インドネシアとの国境付近
  :「十分注意してください。」

   パプアニューギニアとインドネシアとの国境線は約780kmにも及び、そ
  のほとんどはジャングルであるため国境監視は困難な状態です。国境事
  務所では係官が通過する人と物の往来は管理していますが、それ以外の
  経路で越境することも不可能ではなく、その人数は把握できておりません。
   なお、国境付近への渡航の際にはインドネシアに対する「危険情報」も
  参照してください。

3.滞在にあたっての注意

(1)短期旅行者向け注意事項
 (イ)パプアニューギニアでは、いわゆるバックパック旅行と言われる、個
   人手配旅行者に適した宿泊施設を見つけることは困難です。また現地
   の人々が利用する公共交通機関の利用は、信頼性や治安上の観点
   からお勧めできません。現地を訪れる際には、信頼できる旅行会社や
   現地の関係者等を通じて事前に手配することを強くお勧めします。
 (ロ)現地事情に詳しい旅行業者が同行することが望まれます。日中であ
   っても、単独行動はお勧めできません。また、性犯罪も多発している
   ことから、特に女性の単独行動は避けてください。さらに、外出の際に
   は徒歩による移動は避け、車両を利用することをお勧めします。
    外出の際は旅券等貴重品は持ち歩かず、最小限の現金を持参し、
   残りは旅券その他の貴重品とともにホテルのセイフティーボックス等の
   安全な場所に保管しておくと良いでしょう。
 (ハ)空港から市内又はホテルに向かう場合或いは観光などで郊外へ行く
   場合には、PMV(乗合いバス)やタクシーは犯罪に巻き込まれる可能性
   が高いので、ホテルからの送迎車両や運転手付きのレンタカーを利用
   することをお勧めします。さらに、警察官によるエスコートも可能ですの
   で、予めホテル又は旅行代理店を通じて御相談ください。
 (ニ)宿泊に際しては、警備がしっかりしている一流ホテルをお薦めします。
   しかし、一流と言われるホテルであっても必ずしも安全とは言えず、施
   錠を確実に実施し、ドアを開ける前には必ず相手を確認する等の注意
   が必要です。

(2)全般注意事項
 (イ)人気のない路地や郊外、野外マーケット等の人が多く集まる場所へ
   の立入りはなるべく避けてください。また、単独および夜間の外出は
   極力控えたほうが良いでしょう。
 (ロ)婦女暴行事件も発生していますので、女性のひとり歩きは避けてく
   ださい。
 (ハ)現金や貴重品を人目にさらしたり、車内等に所持品を放置するのは
   犯罪を誘発する可能性があるので避けてください。また、パプアニュ
   ーギニアにはチップの習慣はないので、安易に現金を渡すと、たかり
   や襲撃の対象となり易いので注意してください。
 (ニ)行動する際には、なるべく目立たないような格好を心がけ、背広を
   着用するなどの服装は犯罪のターゲットになりやすいので軽装がよい
   でしょう。また、バック類の携行及びウェスト・ポーチの装着はひった
   くりに狙われやすいので、十分注意してください。
 (ホ)住居などのゲート前において車両が停車したところを、複数犯で襲
   撃する事件が発生しています。また、路上に障害物を設置したり、道
   路横断者を装うなどして車両を停車させて襲撃してくるケースがある
   ので十分注意して運転してください。
 (ヘ)休暇や出張で長期不在とする際、または日常買い物に行くときで
   も、空き巣被害は発生しています。戸締まりには十分注意してくださ
   い。
    特に内部の者による犯行と疑われる事件も発生しておりますので、
   油断は禁物です。
 (ト)万が一、武装集団などの襲撃に遭った場合には、むやみに抵抗せ
   ず、落ち着いて対処してください。
 (チ)当国では、標高2,000メートル以上の山岳地帯を除き、全域において
   マラリアに感染する潜在的なリスクが存在します。都市部で生活した
   り、リゾートホテルを利用して観光を行う場合のリスクはさほど大きく
   ありませんが、その他の地域を訪れる際や野外活動が目的の場合は、
   十分な対策を考慮してください。
 (リ)当国の医療整備は遅れており、オーストラリアへ緊急移送が必要と
   なるケースも多く発生しています。信頼できる保険会社と、十分な保
   証額の契約をすることをお勧めします。
 (ヌ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの
   で、到着後遅滞なく在パプアニューギニア大使館に「在留届」を提出
   してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき又は
   パプアニューギニアを去る(一時的な旅行を除く)ときは、必ずその
   旨を届け出てください。
    なお、在留届の届出は、郵送、FAXのほか、インターネットによって
   も行うことができます。 ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )

(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在パプアニューギニア日本国大使館
  住所:1st & 2nd Floor, Cuthbertson House, Cuthbertson St.
     Port Moresby, NCD, Papua New Guinea
  電話: (+675) 3211800
  FAX : (+675) 3214868

テーマ:渡航情報、危険情報 - ジャンル:海外情報

【2007/06/06 01:33 】 | 大洋州地域の渡航情報 パプアニューギニア
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