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コンゴ民主共和国に対する渡航情報(危険情報)の発出
南キブ州、北キブ州、オリエンタル州(キサンガニ市を除く)、
  マニエマ州(キンドゥ市を除く)及びカタンガ州北部
    :「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」(継続)

キンシャサ特別州(首都キンシャサ市を含む)
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)

赤道州(ムバンダカ市を除く)、カサイ・オリエンタル州(ムブジマイ市を
  除く)、カサイ・オクシデンタル州(カナンガ市を除く)、カタンガ州南部
 (ルブンバシ市を除く)、バンドゥンドゥ州(バンドゥンドゥ市及びキクウィット
  市を除く)、キサンガニ市、キンドゥ市
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)

バ・コンゴ州、ムバンダカ市、ムブジマイ市、カナンガ市、
  ルブンバシ市、バンドゥンドゥ市及びキクウィット市

    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)

1.概況
(1)2006年10月29日に実施された大統領選挙第二回投票(決選投票)の暫
  定結果として、11月15日、独立選挙委員会は、約58%の票を獲得したカ
  ビラ候補が当選した旨発表しました。これに対し、ベンバ候補は、異議申
  し立てを最高裁に提出する等選挙結果を受け入れない姿勢を示し、ベン
  バ候補の支持者が最高裁に詰め寄ったため、一時最高裁の周辺が騒然
  となる騒ぎが発生しました。
   11月27日、最高裁は、独立選挙委員会が発表した暫定結果を確認する
  決定を下し、カビラ候補の当選を宣言しました。これに対し、ベンバ候補は
  28日に、今後は野党の枠内で政治活動を続ける旨のテレビ・メッセージを
  発出し、事実上、当該選挙結果を受け入れました。
   最終結果発表に基づき、大統領就任式が12月6日に挙行されました。今
  後は、上院議員選挙や知事・副知事選挙が予定されておりますので、当
  分の間は、引き続き注意が必要です。
(2)北東部及び東部地域には、暫定政権発足後も中央政府の権限が完全に
  及んでいるとは言い難く、度々、武装勢力による暴力行為が発生していま
  す。大統領選挙期間は鳴りをひそめていた武装勢力による暴力行為が最
  近頻繁に発生し、現在、国連PKO(MONUC)の協力を得つつ、政府軍によ
  り武装解除が進められています。

2.地域情勢
(1)南キブ州、北キブ州、オリエンタル州(キサンガニ市を除く)、
  マニエマ州(キンドゥ市を除く)及びカタンガ州北部
  :「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」

   オリエンタル州イツリ地区の中心都市ブニア市周辺では2003年4月以
  降、ヘマ族民兵組織とレンドゥ族民兵組織の間で激しい戦闘が行われ、
  数千人の市民が虐殺され、人道支援に当たっていた国連関係者も犠牲と
  なり、大量の難民が発生しています。また、武装勢力と政府軍の間に散
  発的な戦闘が続いており、治安の回復が見られません。
   現在MONUCはイツリ地区の武装組織の武装解除を目指して活動中で
  すが、2006年4月28日、イツリ地区の中心都市ブニア市から南方約40km
  のカザナとサジ地区で政府軍・MONUC軍と民兵との間で銃撃戦が発生し
  ました。これにより、双方で38人の死者がでました。また、5月13日未明に
  は、イツリ地区の中心都市ブニアの北東約60kmのファタキでMONUCの
  ネパール兵が民兵から襲撃され、ネパール兵1人が死亡、3人が負傷し、
  7人が拉致される事件も発生しています。コンゴ民主共和国で国連部隊
  に死者が出たのは、2006年1月にグアテマラ兵8人がウガンダ反政府勢力
  に攻撃され死亡した以来のことです。拉致されたネパール兵7人のうち2
  人は6月27日に解放され、MONUCの再三の呼び掛けにより7月8日に残り
  5人のネパール兵が解放されています。
   南北キブ州にも民兵組織やルワンダの反政府勢力であるフツ系武装勢
  力など様々な武装勢力があり、住民に対する殺害、誘拐事件がしばしば
  発生しているほか、MONUCにも被害が出ています。2006年5月1日、北キ
  ブ州の都市ゴマ市の北方約90kmの村がルワンダ系反政府勢力により襲
  撃されました。ルワンダ系反政府勢力は、政府軍のキャンプを攻撃すると
  ともに民家数十棟を焼き討ちにして略奪を行った模様です。これにより少
  なくとも村民15人が焼死するとともに、政府軍の兵士2人、反政府勢力の
  兵士6人が死亡しました。また、11月25日には、北キブ州の州都ゴマ市か
  ら北方27kmのサケで政府軍と反政府軍の間で衝突が発生し、その後MO
  NUCも政府軍の援護に加わり、4日間にわたり散発的な戦闘が繰り広げ
  られました。激戦の末、29日には政府軍等はサケの町を反政府軍から奪
  還し支配下に置きましたが、この衝突で政府軍の兵士10人、市民3人が
  死亡したほか、反政府軍の兵士120人前後が死亡したと伝えられていま
  す。戦闘が開始された後、およそ1万2千人いたサケの住民は、ほとんど
  が避難した模様です。
   2006年8月16日以降、オリエンタル州イシロ地区及びワンバ地区
  おいて大規模な肺ペスト患者が発生しています。11月7日付けWHO発
  表によると、感染者は1,174人、うち死者50人が確認されています。
  同地区は6月にペストが流行し感染者100人、死者19人が生じたイツリ
  地区の近隣に当たり、ペスト菌の流行地です。
   つきましては、上記地域への渡航に関しては、目的の如何を問わず
  航の延期
を勧告します。また、現在この地域にいる方には 退避を勧告
  します。

(2)キンシャサ特別州(首都キンシャサ市を含む)
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   2006年10月29日に実施された大統領選挙第二回投票(決選投票)の暫
  定結果が、11月15日独立選挙委員会から発表されました。その内容は、
  約58%の票を獲得したカビラ候補が当選したというものでしたが、第二回
  投票の開票結果が漸次公表されている最中の11月11日には、開票の部
  分結果に抗議するためベンバ候補公邸付近に参集したシェゲ(ストリー
  トチルドレン)が、市内幹線道路で投石やタイヤを燃やし、バリケードなど
  を築くなどして交通を妨害しました。これを規制するため介入した警察部
  隊が威嚇発砲を行ったところ、現場付近にいたベンバ候補の護衛隊兵士
  が関与して銃撃戦に発展する騒動がありました。
   18日、ベンバ候補は、暫定結果発表に対して、異議申し立てを最高裁
  に提出するなど選挙結果を受け入れない姿勢を見せ、21日には、ベンバ
  候補の支持者100人以上が最高裁に詰め寄り、放火と一部略奪を起こし
  ました。そのため、配備中の警察部隊が支持者を散会させるため威嚇発
  砲を行い、一時最高裁の周辺が騒然となりました。この騒動を受けて、
  ベンバ候補の護衛隊兵士を首都キンシャサ市内から郊外に移送する計
  画が実行され、当初、ベンバ候補陣営はこれを拒否しておりましたが、最
  終的には80人から100人の護衛隊兵士が移送された模様です。
   11月27日、このような不安定な情勢の中で最高裁は、独立選挙委員会
  が発表した暫定結果に対する異議申し立てをすべて却下するとともに、
  暫定結果を確認する決定を下し、カビラ候補の当選を宣言しました。キ
  ンシャサ市内では、カビラ候補の当選を祝福する集会が行われる一方、
  今後のベンバ候補の動向に注目が集まりましたが、28日にベンバ候補か
  ら、今後は野党の枠内で政治活動を続ける旨のテレビ・メッセージが発
  出され、事実上、当該選挙結果が受け入れられました。
   最終結果発表に基づき、大統領就任式が12月6日に挙行され、就任式
  当日は、各国の要人が参列する中で式典が厳粛に執り行われました。大
  統領選挙を巡る治安情勢は、一応平静を取り戻したものと考えられます
  が、今後は、上院議員選挙や知事・副知事選挙が予定されておりますの
  で、当分の間は、引き続き注意が必要です。
   つきましては、情勢が落ち着くまでの間、目的の如何を問わず上記地
  域への渡航を延期するようお勧めします。

(3)赤道州(ムバンダカ市を除く)、カサイ・オリエンタル州(ムブジマイ市
  を除く)、カサイ・オクシデンタル州(カナンガ市を除く)、カタンガ州南部
  (ルブンバシ市を除く)、バンドゥンドゥ州(バンドゥンドゥ市及びキクウィット
  市を除く)、キサンガニ市及びキンドゥ市
  :「渡航の延期をお勧めします。」

   赤道州、両カサイ州、バンドゥンドゥ州は戦闘が行われている地域では
  ありませんが、東部地域情勢の影響を受け易いこともあり、2005年11月
  にはカタンガ州を中心に和平仲介活動を行っていた宣教師ら2人が民兵
  集団「マイマイ」により殺害される事件が発生しました。
   また、2006年10月26日、赤道州北部の中央アフリカとの国境に近い街
  グバドリテでは、大統領選挙第二回投票を巡って、ベンバ候補の護衛と
  カビラ候補を支援するモブツ氏の護衛との間で衝突があり、モブツ氏の
  護衛1人を含む4人が死亡する事件が発生しました。さらに、投票日当日
  にも、同州ブンバでは、ベンバ候補の支持者が、カビラ候補の支持者が
  不正をはたらこうとしたという理由で投票所やカビラ候補寄りのローカル・
  ラジオ局を襲撃し、事態の収拾に当たった警察部隊とベンバ候補支持者
  が衝突し、少なくとも死者1人、負傷者3人が出た模様です。同じくビコロ
  では、2か所の投票所が投票日前夜に武装グループに襲撃され、選挙機
  材等が奪われました。
   バンドゥンドゥ州の北西部マイ・ンドンベ湖付近で髄膜炎と思われる
  感染症が流行している模様です。4月11日には患者35人のうち28人が
  死亡しました。
この病気の種類は未だ特定されていませんが、現地WH
  O関係者によると、症状が髄膜炎と一致している由です。
   また、2006年10月16日から同月18日にかけてコンゴ民主共和国国内紙
  は、赤道州の北部ゲメナにおけるE型肝炎の流行を報じています。これ
  まで感染者354人、死者13人が確認されており、感染の原因は、汚染さ
  れた飲料水若しくは食料で、その震源地はゲメナ市内の市場と推定され
  ています。キサンガニ市及びキンドゥ市は東部地域に近接する主要都市
  であることから東部情勢の影響により再び紛争に巻き込まれるおそれが
  あります。
   つきましては、上記地域への渡航に関しては、目的の如何を問わず
  期
をお勧めします。

(4)バ・コンゴ州、ムバンダカ市、ムブジマイ市、カナンガ市、
  ルブンバシ市、バンドゥンドゥ市及びキクウィット市

  :「渡航の是非を検討してください。」

   ムバンダカ市、ムブジマイ市、カナンガ市、ルブンバシ市及びバンドゥン
  ドゥ市は各州の州都であり、キクウィット市はバンドゥンドゥ州の大きな町
  であるため、民間航空機の運航も行われ、比較的落ち着いていますが、
  軍人や警察官等による銃器を使用した凶悪犯罪が多発しています。
   2006年6月30日には、バ・コンゴ州の州都マタディで暫定政権の期間終
  了を祝うため宗教団体がデモ行進をしていたところ、これを規制する警
  察部隊と衝突し、警察官1人、デモ隊側12人の計13人の死者が出ており、
  このほかにも多数の重軽傷者が出ました。
   つきましては、これらの地域に渡航を予定されている方は、渡航の是
  非
と自らの安全について真剣に検討を行い、現地事情に精通した人間
  の同行を求めるなど十分な安全対策を講じてください。

3.滞在に当たっての注意事項

  滞在中は下記の事項に十分注意して行動し、危険を避けるようにしてく
 ださい。また、外務省、現地日本大使館より最新情報を入手するように努
 めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)陸路での国内移動は重大な危険を伴うので、必ず航空機を使用
   してください。但し、コンゴ民主共和国の航空会社の機体は古く、
  十分なメンテナンスもされず、事故も極めて多い
ことから、航空
   会社を選定の上利用するようお勧めします。
 (ロ)昼間であっても外出の際には身の周りの安全に注意するとともに、
   人混みへの立入りは避けてください。また、夜間の外出は極力避け、
   特に深夜は絶対に外出しないでください。
 (ハ)強盗に遭遇した場合は、生命に危険が及ぶおそれがありますので、
   抵抗することは避けてください。また、車両への乗車を求められて
   も、絶対に乗車しないでください。

(2)短期滞在者向けの注意事項
 (イ)不測の事態に備え、入国後は滞在場所や連絡先を在コンゴ民主共和
   国日本国大使館にお知らせください。
 (ロ)コンゴ民主共和国では、タクシ-や公共の輸送機関が未発達ですの
   で、可能であれば入国前に予め移動手段を確保しておいてください。
 (ハ)取材等を行う場合は、事前に政府の許可を得る必要があります
   で、数か月前から準備されるようお勧めします。また、許可証を所持し
   ていても、現場の警察官から制止された場合は従ってください。加えて、
   空港等軍事施設での写真撮影は禁止されており、その他の地域でも無
   許可で写真撮影をすると身柄を拘束されるおそれがあります。
 (ニ)首都キンシャサを含め各都市の医療体制は不十分なので、マラリア
   や下痢にならないために蚊や飲み水等には十分な注意が必要です。

(3)長期滞在者向けの注意事項
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などで必要ですの
   で、到着後遅滞なく在コンゴ民主共和国日本国大使館に「在留届」を
   必ず提出してください。また住所その他の届出事項に変更が生じたと
   き又はコンゴ民主共和国を去る(一時的な旅行を除く)ときは、必ずそ
   の旨を届け出てください。なお、在留届の届出は、郵送、FAXのほか、
   インターネット( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )によっても行うことが
   できます。
 (ロ)外出する際には、宝石、貴金属類等高価なものは身に着けず、服装
   は控えめにしてください。
 (ハ)車輌による移動時は、必ずドアロックをし、窓は閉めてください。
   また、警察官からパスポートの提示を求められた時は、窓を開け
   ずに窓越しに見せ、相手に手渡さないようにしてください。

 (ニ)非常事態の発生に備え、日頃から日本大使館との連絡方法を確保し
   ておき、不測の事態が起きた場合には、日本大使館に御連絡くださ
   い。
 (ホ)万一に備え食料、飲料水等を備蓄しておくとともに、パスポート、貴重
   品、衣類等をいつでも持ち出せるよう準備しておき、退避手段につい
   ても確認しておいてください。
 (ヘ)緊急事態が発生すると、空港道路が遮断されたり、民間航空機が運
   航を取りやめたりして航空機での退避が不可能となるおそれがあるた
   め、万一に備えてコンゴ河対岸のコンゴ共和国査証を取得しておくよ
   うお勧めします。
 (ト)隣国のスーダン、中央アフリカ、コンゴ共和国、アンゴラ、ザンビア、
   タンザニア、ブルンジ、ルワンダ及びウガンダの渡航情報にも御留意
   ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
 ○外務省海外安全相談センター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在コンゴ民主共和国日本国大使館
  住所:Building Citibank-2eme etage, Avenue Colonel Lukusa,Gombe,
     Kinshasa, Republique Democratique du CONGO
  電話: (870) 763-959-667
  携帯電話: (243) 818-845-305
  FAX : (870) 763-959-668
【2006/12/19 16:56 】 | アフリカ地域の渡航情報 コンゴ民主共和国
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