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イラク:治安情勢(2007/03/15)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県及
 びドホーク県)に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の全
 土に対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」
 ( 退避勧告 )を発出するとともに、スポット情報において、累次にわた
 り、テロ・誘拐の脅威について注意を促しています。イラクではこれま
 で、治安組織や米軍、民間人等に対する攻撃や外国人誘拐等が相次いで発
 生しており、また、テロ事件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、
 邦人を含む外国人がテロ・誘拐等の直接の対象となっていることに十分留
 意が必要です。
  また、クルド地域についても、過去には大規模な自爆テロが発生してい
 ること、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、またイラク
 全体の情勢が流動的であることから、今後とも注意が必要です。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりで
 す。特に最近の傾向として、クルド地域に隣接する地域(モースル、キル
 クーク等)でテロ事件が多く発生しています。
(1)3月8日
 (イ)北部ニネヴァ県モースルのレファイエ地区で、爆弾が仕掛けられた
   車両を使用して警察のパトロール隊に突入する自爆テロが発生し、警
   察官4人が死亡、民間人8人が負傷しました。
 (ロ)北部タミーム県キルクークの町ハウィージャで、道路脇の爆弾1発が
   爆発し、民間人2人が死亡、2人が負傷しました。

(2)3月9日
 (イ)北部タミーム県キルクークで、道路脇の爆弾が爆発し、民間人1人が
   死亡しました。
 (ロ)西部アンバール県で、戦闘作戦中に米軍兵士1人が死亡しました。

(3)3月10日
 (イ)バグダッド東部のサドル・シティーの警察検問所付近で、爆弾を仕
   掛けた車両1台が爆発し、26人が死亡、約40人が負傷しました。
 (ロ)北部タミーム県キルクークの市場に、カチューシャ・ロケット弾が
   撃ち込まれ、2人が死亡、79人が負傷しました。

(4)3月11日
 (イ)バグダッド市内で、中部カルバラへの巡礼から帰るイスラム教シー
   ア派の約70人を乗せたトラックが襲撃され、32人が死亡しました。
 (ロ)バグダッドのムスタンシリーヤ大学付近で、ミニバス内で男が自爆
   し、通勤客10人が死亡、8人が負傷しました。

(5)3月12日
 (イ)西部ラマーディーで、この日までに、爆弾を仕掛けた車両に乗った
   男がイラク軍部隊の検問所付近で自爆し、民間人ら15人が負傷しまし
   た。
 (ロ)北部ニネヴァ県モースルで、この日までに、タラバーニー大統領率
   いるクルド政党の本部で迫撃砲弾が爆発し、警備員4人が負傷しまし
   た。
 (ハ)北部サラーハッディーン県ティクリートで、武装集団が同県の赤新
   月社の支部長であるイスラム教スンニー派系政党「イラク・イスラム
   党」のメンバー1人を拉致し、同メンバーの運転手を殺害しました。

(6)3月13日
 (イ)北部サラーハッディーン県ティクリートで、武装集団がティクリー
   ト大学へ仕事に向かう家族が乗った車両を攻撃し、2人が死亡、1人を
   拉致しました。
 (ロ)中部ディーワーニーヤで、武装集団が警察官計3人が拉致され、2人
   が射殺されました。

(7)3月14日
 (イ)北部サラーハッディーン県の町トゥズフルマトゥで、買い物客で混
   み合う市場で自爆テロが発生し、少なくとも8人が死亡、25人が負傷
   しました。
 (ロ)北部タミーム県キルクークで、この日までに、トルクメニスタン人
   の実業家1人が拉致を逃れようとして殺害されました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。最
 近でも、外国人を狙った誘拐事件が発生しています。これまでに発生した
 事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限らず様々です。また、犯
 罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいることも考えられます。
 誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がますます計画的かつ巧妙
 になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数等で警護を圧倒し拉
 致が実行される例があるほか、武装集団が事務所や住居に侵入した上で誘
 拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに
  十分留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、ど
  のような目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の
  地域に滞在されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置
  を講じた上で直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期する
  ようお勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十
  分な安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよ
  う、現地事情に詳しいガイドなどを雇用するようにしてください。さら
  に、(1)で述べたとおり、クルド地域を経由して 退避勧告 地域である
  イラク中・南部に入ることはどのような目的であれ絶対に見合わせるよ
  う強く勧告します。

                               → スポット情報一覧


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在イラク日本国大使館
  電話: (873-761) 213234(衛星電話)
  FAX : (873-761) 213235(衛星電話回線)

テーマ:渡航情報、危険情報 - ジャンル:海外情報

【2007/03/15 01:06 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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