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イラク:治安情勢 (2007/04/12)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県及び
 ドホーク県)に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の全土に
 対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」
 ( 退避勧告 )を発出するとともに、スポット情報において、累次にわたり、
 テロ・誘拐の脅威について注意を促しています。イラクではこれまで、治安
 組織や米軍、民間人等に対する攻撃や外国人誘拐等が相次いで発生して
 おり、また、テロ事件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、邦人を含
 む外国人がテロ・誘拐等の直接の対象となっていることに十分留意が必要
 です。
  また、クルド地域についても、過去には大規模な自爆テロが発生している
 こと、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、またイラク全体の
 情勢が流動的であることから、今後とも注意が必要です。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりです。
 特に最近の傾向として、クルド地域に隣接する地域(モースル、キルクーク
 等)でテロ事件が多く発生しています。
(1)4月5日
 (イ)バグダッド西部の地区で、前日(4日)に拉致されたラジオ局の記者が
   遺体で発見されました。
 (ロ)中部ディヤーラ県ハーリスの主要道路で、軍の制服に似た衣服を着
   用した武装集団が、タクシーの乗客20人を拉致しました。

(2)4月6日
 (イ)バグダッド西方のラマーディーにある警察の検問所で、爆発物と塩素
   ガスを積んだトラックを使用した自爆攻撃があり、30人が死亡、50人が
   負傷しました。
 (ロ)バグダッドで、道路脇の爆弾2発が爆発し、米軍兵士2人が死亡、7人
   が負傷しました。

(3)4月7日
 (イ)バグダッドのショラ地区で、4日前に拉致された、イラクとサウジアラビ
   アの新聞に寄稿しているフリーランスの記者が遺体で発見されました。
 (ロ)中部サーマッラーで、爆弾を仕掛けた車両に乗った人物が検問所に
   突入する自爆攻撃があり、検問所の要員6人が死亡しました。

(4)4月8日
 (イ)バグダッド南方のマフムーディーヤで、住居用ビルを狙ったロケット弾
   攻撃があり、15人が死亡、25人が負傷しました。
 (ロ)バグダッド南部にある市場の近くで、自動車爆弾による自爆テロがあり、
   5人が死亡、20人が負傷しました。

(5)4月9日
 (イ)中部ディヤーラ県中心部のショッピングセンター付近で、駐車中の爆弾
   が仕掛けられた車両が遠隔操作で爆発し、少なくとも3人が死亡、4人が
   負傷しました。
 (ロ)バグダッド南東部の交差点で、道路脇の爆弾2発が爆発し、パトロール
   中の米軍兵士3人が死亡、1人が負傷しました。

(6)4月10日
 (イ)中部ディヤーラ県の町ムクダディーヤで、警察署の外で女が自爆し、
   集まっていた警察官への採用希望者ら少なくとも16人が死亡、30人以上
   が負傷しました。
 (ロ)バグダッドにある大学近くの検問所で、駐車中の自動車に仕掛けられ
   た爆弾1発が爆発し、少なくとも6人が死亡、民間人11人が負傷しました。

(7)4月11日
 (イ)中部ヒッラで、この日までに、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、
   パトロール中の警官1人が死亡、3人が負傷しました。
 (ロ)中部ディヤーラ県の町アティームで、民間車両を標的とした爆弾の
   爆発があり、少なくとも3人が死亡、4人が負傷しました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。最
 近でも、外国人を狙った誘拐事件が発生しています。これまでに発生した
 事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限らず様々です。また、犯
 罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいることも考えられます。
 誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がますます計画的かつ巧妙
 になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数等で警護を圧倒し拉
 致が実行される例があるほか、武装集団が事務所や住居に侵入した上で
 誘拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに十分
  留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、どのような
  目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の地域に滞在
  されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置を講じた上で
  直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期するよう
  お勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十分な
  安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよう、現地
  事情に詳しいガイドなどを雇用するようにしてください。さらに、(1)で述べ
  たとおり、クルド地域を経由して 退避勧告 地域であるイラク中・南部に
  入ることはどのような目的であれ絶対に見合わせるよう強く勧告します。



(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在イラク日本国大使館
  電話:(873-761)213234(衛星電話)
  FAX :(873-761)213235(衛星電話回線)
【2007/04/12 19:38 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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