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イラク:治安情勢 (2007/04/19)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県及び
 ドホーク県)に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の全土に
 対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」
 ( 退避勧告 )を発出するとともに、スポット情報において、累次にわたり、
 テロ・誘拐の脅威について注意を促しています。イラクではこれまで、治安
 組織や米軍、民間人等に対する攻撃や外国人誘拐等が相次いで発生して
 おり、また、テロ事件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、邦人を含む
 外国人がテロ・誘拐等の直接の対象となっていることに十分留意が必要です。
 また、クルド地域についても、過去には大規模な自爆テロが発生しているこ
 と、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、またイラク全体の
 情勢が流動的であることから、今後とも注意が必要です。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりで
 す。特に最近の傾向として、クルド地域に隣接する地域(モースル、キル
 クーク等)でテロ事件が多く発生しています。
(1)4月12日
 (イ)バグダッド市内を流れるティグリス川に架かるサラフィーヤ橋で、
   爆発物を積んだトラックが爆発し、橋が落ちて約10人が死亡、20人以
   上が負傷しました。
 (ロ)バグダッドのインターナショナル・ゾーン内にあるイラク連邦議会
   のレストランで、自爆テロが発生し、議員ら少なくとも8人が死亡、
   30人が負傷しました。

(2)4月13日
 (イ)バグダッド南部で、道路脇の爆弾が爆発し、警察官1人が死亡、警察
   官4人と民間人1人の計5人が負傷しました。
 (ロ)バグダッド南方のイスカンダリーヤ近くの村に、迫撃砲弾が数発着
   弾し、10人が負傷しました。

(3)4月14日
 (イ)中部カルバラで、爆弾を仕掛けた車両がバスターミナルで爆発し、
   47人が死亡、224人が負傷しました。
 (ロ)バグダッド南方のマダインで、警察のパトロール隊を標的にした爆
   弾の爆発があり、警察官2人を含む3人が死亡、警察官4人を含む8人が
   負傷しました。

(4)4月15日
 (イ)中部ドジャイルで、この日までに、警察と軍の合同検問所を攻撃し
   た武装集団が、逃亡先の村で15人を拉致しました。
 (ロ)バグダッド南西部の市場で、爆発物を仕掛けた車両2台が爆発し、買
   い物客ら少なくとも18人が死亡、約50人が負傷しました。
 (ハ)バグダッド中心部のカッラーダ地区の電器街で、爆弾を仕掛けたミ
   ニバスが爆発し、11人が死亡、15人が負傷しました。

(5)4月16日
 (イ)北部ニネヴァ県モースルのアブダイヤ地区で、武装集団がイラク軍
   の検問所を襲撃し、兵士13人が死亡、4人が負傷しました。
 (ロ)バグダッドのマフムーディーヤの市場に、迫撃砲弾1発が着弾し、
   3人が死亡、15人が負傷しました。

(6)4月17日
 (イ)中部バークーバで、この日までに、公立病院に迫撃砲弾1発が着弾
   し、病院の職員ら5人が負傷しました。
 (ロ)北部タミーム県ハウィージャで、ガソリンスタンド付近に駐車中の
   自動車爆弾が爆発し、民間人3人が死亡、警察官1人を含む7人が負傷し
   ました。

(7)4月18日
 (イ)バグダッド東部のサドル・シティーで、警察の検問所に突入する自
   動車爆弾による自爆テロが発生し、少なくとも30人が死亡、30人以上
   が負傷しました。
 (ロ)バグダッドのサドリーヤ地区の市場付近で、爆弾が仕掛けられた車
   両が爆発し、少なくとも118人が死亡、110人が負傷しました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。最
 近でも、外国人を狙った誘拐事件が発生しています。これまでに発生した
 事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限らず様々です。また、犯
 罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいることも考えられます。
 誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がますます計画的かつ巧妙
 になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数等で警護を圧倒し拉
 致が実行される例があるほか、武装集団が事務所や住居に侵入した上で誘
 拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに
  十分留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、ど
  のような目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の
  地域に滞在されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置
  を講じた上で直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期する
  ようお勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十
  分な安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよ
  う、現地事情に詳しいガイドなどを雇用するようにしてください。さら
  に、(1)で述べたとおり、クルド地域を経由して 退避勧告 地域であ
  るイラク中・南部に入ることはどのような目的であれ絶対に見合わせる
  よう強く勧告します。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○在イラク日本国大使館
  電話: (873-761) 213234(衛星電話)
  FAX : (873-761) 213235(衛星電話回線)

【2007/04/19 13:43 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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