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イラク:治安情勢(2007/04/05)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県及
 びドホーク県)に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の全
 土に対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」(退避勧告)
 を発出するとともに、スポット情報において、累次にわたり、テロ・誘拐の
 脅威について注意を促しています。イラクではこれまで、治安組織や米
 軍、民間人等に対する攻撃外国人誘拐等が相次いで発生しており、
 また、テロ事件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、邦人を含む
 外国人がテロ・誘拐等の直接の対象となっていることに十分留意が必要
 です。
  また、クルド地域についても、過去には大規模な自爆テロが発生してい
 ること、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、またイラク全
 体の情勢が流動的であることから、今後とも注意が必要です。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりで
 す。特に最近の傾向として、クルド地域に隣接する地域(モースル、キル
 クーク等)でテロ事件が多く発生しています。
(1)3月29日
 (イ)バグダッド北部のシャアブ地区の市場で、爆弾を装着した2人が自爆
   し、買い物客ら76人が死亡、100人以上が負傷しました。
 (ロ)中部ディヤーラ県ハーリスの商業地区や警察の検問所で、自動車爆
   弾計3台が続けて爆発し、53人が死亡、100人以上が負傷しました。

(2)3月30日
 (イ)北部ニネヴァ県モースルで、イラクのテレビ局とラジオ局の本部に
   対して迫撃砲弾6発が着弾しました。(負傷者はありませんでした。)
 (ロ)北部ニネヴァ県モースルで、この日までに、警察が遺体25体を発見
   しました。

(3)3月31日
 (イ)バグダッド東部のサドル・シティーの病院前で、自動車爆弾1台が爆
   発し、4人が死亡、16人が負傷しました。
 (ロ)北部タミーム県キルクーク南方の村で、武装集団が地元のイラク軍
   基地での作業を終えて帰宅する途中の労働者らが乗ったミニバスを待
   ち伏せ攻撃し、労働者8人が死亡、1人が負傷しました。

(4)4月1日
 (イ)バグダッド北方の町トゥズホルマトの市場で、爆弾の爆発があり、
   3人が死亡、4人が負傷しました。
 (ロ)北部タミーム県モースルで、イラク軍の駐屯地を狙った2度の自爆テ
   ロがあり、2人が死亡、20人が負傷しました。

(5)4月2日
 (イ)バグダッド北部のガーリビーヤ地域付近で、市場で働くイスラム教
   シーア派労働者27人が、北方ディヤーラ県に向けてミニバスで帰宅途
   中に拉致され、そのうち21人が殺害されました。
 (ロ)中部ディヤーラ県ハーリスで、州電力企業の労働者9人が、職場から
   帰宅途中に拉致されました。
 (ハ)北部タミーム県キルクークで、爆弾を積んだトラックが警察署正面
   に突入し、少なくとも13人が死亡、137人が負傷しました。

(6)4月3日
 (イ)バグダッド南西部のサイディーヤ地区で、道路脇の爆弾が爆発し、
   車両で移動していた市民2人が死亡、2人が負傷しました。
 (ロ)中部バークーバで、武装集団がイラク人のイマーム(礼拝導師)と
   護衛の計2人を拉致しました。

(7)4月4日
 (イ)南部の都市カルバラ近郊で、警察の制服を着用した武装集団が、羊
   飼い22人を拉致しました。
 (ロ)北部タミーム県キルクーク南方のハウィジャ付近で、自動車に乗っ
   た武装集団が待ち伏せ攻撃を行い、勤務のために発電所に向かってい
   た労働者11人が死亡しました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。
 最近でも、外国人を狙った誘拐事件が発生しています。これまでに発生した
 事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限らず様々です。また、犯
 罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいることも考えられます。
 誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がますます計画的かつ巧妙
 になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数等で警護を圧倒し拉
 致が実行される例があるほか、武装集団が事務所や住居に侵入した上で誘
 拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに十分
  留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、どのような
  目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の地域に滞
  在されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置を講じた
  上で直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期するよう
  お勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十分な
  安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよう、現地
  事情に詳しいガイドなどを雇用するようにしてください。さらに、(1)で述べ
  たとおり、クルド地域を経由して 退避勧告 地域であるイラク中・南部に入
  ることはどのような目的であれ絶対に見合わせるよう強く勧告します。


(問い合わせ先))
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在イラク日本国大使館
  電話: (873-761) 213234(衛星電話)
  FAX : (873-761) 213235(衛星電話回線)
【2007/04/05 13:51 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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