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イラク:治安情勢(2007/03/23)
1.イラクについては、北部のクルド地域(エルビル県、スレイマニア県及び
 ドホーク県)に対し「渡航の延期をお勧めします。」を、それ以外の全土に
 対し「 退避を勧告 します。渡航は延期してください。」(退避勧告)を発出
 するとともに、スポット情報において、累次にわたり、テロ・誘拐の脅威に
 ついて注意を促しています。イラクではこれまで、治安組織や米軍、民間
 人等に対する攻撃や外国人誘拐等が相次いで発生しており、また、テロ
 事件に巻き込まれる可能性があるだけではなく、邦人を含む外国人がテロ
 ・誘拐等の直接の対象となっていることに十分留意が必要です。
  また、クルド地域についても、過去には大規模な自爆テロが発生してい
 ること、テロ事件の頻発するイラク中部に隣接していること、またイラク全
 体の情勢が流動的であることから、今後とも注意が必要です。
2.最近、イラクで発生した主な事件等は、報道によれば以下のとおりで
 す。特に最近の傾向として、クルド地域に隣接する地域(モースル、キル
 クーク等)でテロ事件が多く発生しています。
(1)3月15日
 (イ)中部の町イスカンダリーヤにある車両工場の入口前で、バス車内で
   爆弾の爆発があり、労働者4人が死亡、24人が負傷しました。
 (ロ)バグダッドのカッラーダ地区にある検問所で、バグダッド市長を狙
   ったとみられる自動車爆弾を使用した自爆攻撃があり、少なくとも8
   人が死亡、25人が負傷しました。(バグダッド市長には被害はありま
   せんでした。)

(2)3月16日
 (イ)中部ヒッラの中心部の3地区に対する迫撃砲弾5発による攻撃があ
   り、2人が死亡、11人が負傷しました。
 (ロ)西部アンバール県で、塩素ガスを積んだトラックによる自爆テロが
   3件発生し、警察官2人を含む6人が死亡、ガスの被害で350人以上が治
   療を受けました。

(3)3月17日
 (イ)バグダッド西部のジャミア地区で、武装集団が独立系ラジオ局のニ
   ュースキャスターとその運転手を拉致しました。
 (ロ)バグダッド西部及び南部で、米軍部隊のパトロール中に道路脇の爆
   弾がそれぞれ爆発し、米軍兵士計5人が死亡、計5人が負傷しました。

(4)3月18日
 (イ)バグダッド東部のムスタンシリーヤ大学付近で、道路脇の爆弾が警
   察のパトロール隊を直撃し、警察官1人と民間人1人の計2人が死亡、
   警察官5人が負傷しました。
 (ロ)バグダッド東部のサドル・シティーにあるシャラル市場で、自動車
   爆弾が爆発し、6人が死亡、30人が負傷しました。

(5)3月19日
 (イ)バグダッド南方にあるイスラム教シーア派の村の村長が、出勤途中
   に武装集団に拉致され、その後遺体となって発見されました。
 (ロ)バグダッド中心部にあるイスラム教シーア派のモスクで、爆弾が爆
   発し、少なくとも8人が死亡、32人が負傷しました。
 (ハ)北部タミーム県キルクークの数か所で、自動車爆弾による爆発が相
   次いで発生し、少なくとも12人が死亡、30人以上が負傷しました。

(6)3月20日
 (イ)バグダッド中心部で、警察署付近に駐車されていた自動車爆弾1発が
   遠隔操作で爆発し、民間人5人が死亡、17人が負傷しました。
 (ロ)バグダッド南西部のシュハダ地区に、迫撃砲弾数発が撃ち込まれ、
   7人が死亡、20人が負傷しました。

(7)3月21日
 (イ)バグダッド南方のマダエンで迫撃砲弾攻撃があり、8人が死亡、18人
   が負傷しました。
 (ロ)北部ニネヴァ県モースルのクルド愛国同盟(PUK)本部近くで、爆弾
   が仕掛けられた車両2台が爆発し、8人が死亡、21人が負傷しました。

3.誘拐は現在も発生しており、今後もその脅威は高いと考えられます。最
 近でも、外国人を狙った誘拐事件が発生しています。これまでに発生した
 事件の犯行主体は、テロ活動を行う武装勢力に限らず様々です。また、犯
 罪組織の関与も疑われており、各所に内通者がいることも考えられます。
 誘拐を行う動機も一様ではありませんが、犯行がますます計画的かつ巧妙
 になる傾向にあります。例えば、警護があっても人数等で警護を圧倒し拉
 致が実行される例があるほか、武装集団が事務所や住居に侵入した上で誘
 拐する例もあります。

4.
(1)以上のとおり、依然としてテロ・誘拐等が各地で多発していることに
  十分留意し、イラクのうちクルド地域以外の地域に渡航することは、ど
  のような目的であれ絶対に見合わせることを、また、クルド地域以外の
  地域に滞在されている方は、最新の情報の入手に努め、十分な警備措置
  を講じた上で直ちに同地域から退避されるよう改めて強く勧告します。

(2)また、クルド地域についても、どのような目的であれ渡航を延期する
  ようお勧めしますが、やむを得ず同地域に一時的に渡航される方は、十
  分な安全対策をとるほか、誤ってイラク中・南部に近づくことのないよ
  う、現地事情に詳しいガイドなどを雇用するようにしてください。さら
  に、(1)で述べたとおり、クルド地域を経由して 退避勧告 地域である
  イラク中・南部に入ることはどのような目的であれ絶対に見合わせるよ
  う強く勧告します。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2903
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在イラク日本国大使館
  電話: (873-761) 213234(衛星電話)
  FAX : (873-761) 213235(衛星電話回線)
【2007/03/23 14:13 】 | 中東地域の渡航情報 イラク
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