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イランに対する渡航情報(危険情報)の発出
イラク及びアフガニスタンとの国境付近
    :「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
●シスターン・バルチスタン州及びケルマン州
    :「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●フーゼスタン州
    :「十分注意してください。」(継続)


1.概況
(1)イランにおいては、首都テヘランを始めとして主要都市は全般的に平穏
  ですが、最近では2006年1月24日にアフワーズ市,同年2月27日にデズ
  フール及びアーバーダーンにおいて爆発事件が発生しています。これま
  で日本人を狙ったとみられるテロ事件は発生していません。

(2)また、イランの一部の地域においては、依然としてアフガニスタンからの
  武装麻薬密売組織等の流入やこれを取り締まる治安部隊との衝突が散
  見されるほか、外国人旅行者を標的とした誘拐事件も発生しています。
  さらに、イラクの不安定な治安情勢が、同国との国境付近の治安に悪影
  響を及ぼす可能性も排除できません。
2.地域情勢
(1)イラク及びアフガニスタンとの国境付近
  :「渡航の延期をお勧めします。」
   イラク国内の治安情勢の影響により、イラクとの国境付近において
  は、不測の事態が発生する可能性は排除できません。
   一方、アフガニスタンでは、タリバーン等の武装勢力によるテロ・誘拐
  事件等が依然として発生しており、治安情勢は予断を許さない状況が
  続いているため、アフガニスタンとの国境付近においても、不測の事態
  が発生する可能性は排除できません。

   つきましては、イラク及びアフガニスタンとの国境付近へ渡航・滞在
  を予定されている方は、どのような目的であれ渡航を延期するようお勧
  めします。

(2)シスターン・バルチスタン州及びケルマン州
  :「渡航の是非を検討してください。」
   この地域においては、過去、シスターン・バルチスタン州の主要幹線
  道路でドイツ人2人とアイルランド人1人の旅行者が誘拐される事件が発
  生するなど、外国人旅行者が誘拐される事件が度々発生しています。
   また、2006年3月16日夜、シスターン・バルチスタン州のザヘダン市か
  ら北東へ約200kmのアフガニスタン国境付近のザーボル市において、ザ
  ヘダン県の知事一行に対する襲撃事件が発生し、21人が死亡(一部報道
  では22人)し、12人(一部報道では8人)が行方不明となりました。さらに、
  同年5月13日夜、ケルマン州において襲撃事件が発生し、イラン人12人が
  殺害されました。
   ザヘダン市内では、同年12月14日、自動車に仕掛けられた爆弾が2か所
  同時に爆発したほか、同20日には、自動車に仕掛けられた大量の爆発物
  が発見されています。

   このように両州は依然として治安が悪く、今後も同様の事件が発生す
  る可能性がありますので、シスターン・バルチスタン州及びケルマン州
  へ渡航・滞在を予定されている方は、渡航の是非を含め自らの安全につ
  き真剣に検討され、渡航する場合は、夜間の移動を避け、常に団体で行
  動するなど十分な安全対策を講じるようお勧めします。

(3)フーゼスタン州
  :「十分注意してください。」
   フーゼスタン州のアフワーズ市内では、2005年4月13日にアラブ系住民
  を刺激する内容の偽造文書が出回ったことにより騒擾が起こった事案、
  同年6月12日に州知事庁舎前ほか3か所において爆弾が相次いで爆発する
  事件、同年9月1日にパイプラインが連続して爆破される事件、同年10月
  15日に最も人通りが多い通りで2つの爆弾が爆発する事件、2006年1月24
  日には、チャムラーン通り(キヤーンパールス通り)に面するサーマー
  ン銀行の支店内及びゴレスターン地域の地下資源機構(政府関係機関)
  の建物前で爆弾が爆発する事件が発生しています。
   また,同年2月27日には、アフワーズ市から約110km北の町デズフール
  及びアフワーズ市より約100km南のイラク国境付近の町アーバーダーン
  において、爆弾爆発事件が発生しました。

   フーゼスタン州に渡航・滞在を予定されている方は、テロ事件等不測
  の事態に巻き込まれないよう最新情報の入手に努め、テロの標的となる
  可能性のある政府関連施設や人込みを可能な限り避ける、周囲の状況に
  注意を払い、ごみ箱や放置された鞄・段ボール等の不審物には近づかな
  い、爆発等の不測の事態に遭遇した場合は速やかに発生現場から離れる
  等、安全対策に十分注意を払ってください。

3.滞在に当たっての注意事項
  イラン滞在中は下記事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにし
 てください。
  また、外務省、在イラン日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報
 を入手するよう努めてください(在イラン日本国大使館ホームページ
  http://www.ir.emb-japan.go.jp )。
  なお、詳細は<安全対策基礎データ>を参照してください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (イ)首都テヘランの英国大使館前では、米英の対中東政策や、核問題を
   めぐる対応等に対する抗議デモが再三行われており、一部のデモ参加
   者が手榴弾や火炎瓶を投げ込む事件も発生していますので、これらデ
   モ・集会等には絶対に近づかないようにしてください。
 (ロ)また、イランにおいてもアル・カーイダによるテロの脅威が指摘さ
   れており、首都テヘランやシスターン・バルチスタン州、フーゼスタ
   ン州等で爆弾爆発事件が発生しています。
    特に、首都テヘランにおいては、英国大使館の他、米国利益代表部
   を兼ねるスイス大使館、トルコ大使館やテレコム社などの施設でイラ
   ン政府による警備が強化されていますが、これらの施設に対してテロ
   攻撃が行われた場合、被害に巻き込まれるおそれもありますので、こ
   れら付近には可能な限り近づかないようにしてください。なお、爆弾
   テロの注意事項については、2005年10月19日付け広域情報「爆弾テロ
   事件に関する注意事項」を参照してください。
 (ハ)首都テヘランを含む各地で偽警察官による被害が報告されており、
   被害に遭わないためにも、人通りの少ない道を避け、声を掛けられた
   ら無視する、しつこく声を掛けられたら周りの人たちに助けを求める
   ようにしてください。
 (ニ)首都テヘランだけでなく、イスファハンにおいてもオートバイの2人
   組によるひったくり事件が発生しています。ハンドバッグや手提げカ
   バンは必ず道路と反対側に持つなど日頃から注意が必要です。現金は
   小分けにし、また、パスポートはバッグに入れないで身に着けるなど
   貴重品の管理に十分注意してください。
 (ホ)首都テヘラン及び地方都市では、夜間、タクシー運転手による乗客
   に対する強盗事件が多発していますので、タクシー利用の際は、単独
   では白タクや知らない人の車には決して乗車せず、正規のタクシー乗
   り場で乗車するようにし、それ以外での利用、特に深夜の場合はテレ
   フォンタクシーや正規タクシー(ナンバープレートがオレンジ色ない
   しナンバープレートにオレンジ色の帯が入っている)の利用をお勧め
   します。
 (ヘ)エラヒエ地区(首都テヘラン北部の高級住宅地)において、外国人
   居住者を狙った押し入り強盗事件が発生しています。ホテルの部屋や
   自宅の玄関及び窓の開閉には常に警戒することを心掛けるとともに、
   身の周りの警備状況についても確認してください。
 (ト)誘拐事件から自分自身と家族を守る心構えとして、「目立たない」、
   「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の三原則を念頭に、日常の
   予防を忘れないでください。具体的には、「目立つ服装は避ける」、
   「通勤時間や経路を変更する」、「外出や帰宅時に、不審者や車両等が
   見当たらないかチェックする」等の注意が必要です。

(2)観光旅行者向けの注意事項
 (イ)首都テヘラン及び地方都市のバザールなどで日本語で親しそうに
   話し掛けてくるイラン人
がいますが、金銭をだまし取ったり、日本への
   入国査証申請の保証人になるよう迫ったりする事件が報告されていま
   す。旅行者に対し親日家を装って必要以上の世話をし、数日かけて十
   分に信用させてから騙す手口や、仲間が待ち受けている場所に誘い込
   み、集団で襲うケースもありますので、十分な注意が必要です。また、
   気軽に教えた日本の住所や渡した名刺、一緒に撮った写真等が、後々、
   他の日本人を狙った犯罪等に利用される可能性もありますので、十分
   注意してください。
 (ロ)旧米国大使館周辺、首都テヘランやアフワーズ等地方都市のバスタ
   ーミナルやバザール周辺では、外国人を狙った強盗、スリ、置き引
   き、ひったくり等の犯罪が発生していますので、一見して外国人と分
   かるような目立つ格好を控え、一人歩きを避けること、歩行中は後ろ
   を度々振り返るなど周囲を警戒すること、自分の持ち物から目を離さ
   ないことなどの注意が必要です。
 (ハ)バスターミナルなどで睡眠薬を混入させた飲食物を旅行者にすす
   め、意識がもうろうとした隙に貴重品を狙う強盗事件が多発していま
   すので、親しげに飲食物を勧められても、不用意に口にしないように
   してください。
    また、盗難等の被害に遭われた際には、現地警察においてポリスレ
   ポートを入手する必要がありますが、入手するまでに相当の時間がか
   かり、長期滞在を余儀なくされるおそれがありますので、貴重品の紛
   失・盗難には十分注意してください。
 (ニ)イランでは、麻薬の所持・使用は極刑が科されることもあります
   ので、甘い言葉に誘われて取り返しのつかないことにならないよう、
   きっぱりと拒否してください。

(3)長期滞在者向けの注意事項
   イランに長期滞在中の方は、上記(1)、(2)のほか、以下の事項に
  も注意してください。
 (イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、
   到着後遅滞なく在イラン日本国大使館に「在留届」を提出してください。
   また、届出事項に変更が生じたとき又はイランから去る(一時的
   な旅行を除く)ときは、その旨を届け出てください。
    なお、在留届の届出は郵送、ファックスの他、インターネット
   ( http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )によっても行うことができます。
 (ロ)イランの医療事情については、在イラン日本国大使館医務官による
   「在外公館医務官情報」
   ( http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/nm_east/iran.html )が
   インターネットで入手可能ですので参照してください。なお、パキス
   タンとの国境地帯では肝炎が散発していますので注意が必要です。
 (ハ)在イラン日本国大使館では、イラン滞在における「防犯の手引き」
   を無料で配布しております。領事窓口までお問い合わせください。

4.なお、隣国のイラク、アフガニスタンにも、「危険情報」を発出してい
 ますので、同情報の内容にも御留意ください。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
 ○在イラン日本国大使館
  住所:Bucharest Avenue, Corner of 5th Street, Tehran, Iran
  電話: (98-21) 8871-7923、8871-3396
  FAX : (98-21) 8871-3515
  ホームページ: http://www.ir.emb-japan.go.jp/
【2007/01/04 14:26 】 | 中東地域の渡航情報 イラン
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